相談前に知って欲しい!良いファイナンシャルプランナーの見つけ方

「FP(ファイナンシャルプランナー)に相談しにいってみよう」
そう思ったのは良いけれど……
・FPにはどんなことが相談できるのだろう?
・相談料やサービスがFPによってバラバラで、どのFP(FP事務所)に相談しにいっていいかよく分からない…。
そんな疑問を持ったことはありませんか?
実は、FPと一口に言っても、FPの種類や提供している内容は様々。さらに、FP個人のレベルやお金に関する考え方、問題の解決や提案の方法も人それぞれ。
ですので、”どこのFPに相談に行っても同じ(あなたにとって最良となる)” ということはありません。
この記事では、あなたの希望通りの相談、そして、その相談が最良の結果となるように、現役FPの目線から、FPに相談する時に、必ず知っておいてほしい5つのことを解説していきます。
この記事で分かること!
①ファイナンシャルプランナーにはどんなことが相談できるのか?
②料金(相談料の相場)
③無料相談か有料相談、どちらにすれば良いか?」の判断ポイント
④良いファイナンシャルプランナーの見つけ方 ← 重要!
⑤相談前の準備について
執筆『FP事務所 有限会社ライフドアーズ 代表:中澤俊輔』
ファイナンシャルプランナーに相談できることは「お金に関することであればなんでもOK!」
ファイナンシャルプランナーに相談できることは、一言で言うと「お金に関することであればなんでも」です。
少しでもご自身のお金について不安なことがあれば、一人で悩まずに相談に行くことをお勧めします。
以下に、ファイナンシャルプランナーに相談できることをまとめました。
※各リンク先に詳しい記事があります。すでに悩みがはっきりとされている場合、ぜひ読んでみてください。
ライフプラン | ライフプランの作成 |
家計見直し | 家計の見直し、お金の貯め方 |
生命保険 | 加入・見直し |
資産運用 | 資産を効率的に増やす方法(NISA、確定拠出年金、投資信託の選び方など) |
住宅 | 住宅購入・住宅ローン・借換え相談など |
老後 | 老後資金について |
税金 | 一般的知識や税金対策法など |
相続 | 相続税・生前贈与・遺族の生活設計プランなど |
介護 | 介護費用、税金対策 |
事前に「これについての(お金の)悩み」というのが分かっていると、どのようなファイナンシャルプランナーに相談に行けば良いかが分かり、問題解決がよりスピーディーになる可能性が高いです。
なんとなく不安…の相談もOK!
相談内容は、なんとなく、漠然とした悩みや不安でも構いません。ファイナンシャルプランナーは相談者の話を詳しく聞き、課題点をクリアにし、解決の糸口を探っていきます。
ファイナンシャルプランナーへは「気軽に」「思い立ったら」「少しでもお金に不安があったら」相談してみましょう。
次に説明する「無料相談」であれば、更にハードルが下がるかもしれませんね。
基礎知識その1 ー相談内容ー
相談内容は、お金に関することであればなんでもOK!中でもよく相談内容としてあがるのが『家計相談』『保険について』『資産運用を始めたい』『住宅購入について』『老後資金』。
「家計相談をしにいったら、実は原因が保険料で、結果保険の見直しにもなった。」のような事例もたくさんあるので、相談先では悩みや不安を詳しくFPに伝えることが重要です。
相談料は1時間あたり0円(無料)~2万円超!なぜこんなに違うの?
以下の表は、FP協会認定のファイナンシャルプランナーが設定している1時間当たりの相談料です。
5,000円未満 ※無料相談含む | 25% |
5,000 〜 10,000円未満 | 41% |
10,000 〜 20,000円未満 | 28% |
20,000円以上 | 2% |
「5000円未満」の部分には「0円」、つまり無料相談が含まれます。
つまり、ファイナンシャルプランナーの相談料は、同じ“FP”という資格であるにも関わらず、0円〜2万円以上と幅が広く設定されています。
この違い、値段の幅の理由は何なのでしょうか。
「サービスレベルや内容が違うの?」
「値段が高いほうが良いの?」
次章では、その疑問を解決いたします。
基礎知識その2 ー相談料金の相場ー
相談料の相場は、無料〜2万円以上。最近は多くのファイナンシャルプランナー(事務所)が無料相談を実施しています。また、オンラインでの相談も開始しています。
無料相談・有料相談、それぞれのメリットデメリット
実は、相談料は、必ずしもサービス内容やレベルで決まるわけではありません。
(もちろん、面談の申し込みが殺到しているファイナンシャルプランナーの単価が上がる、といった需給の要素等がないわけではありません。)
実は、その事務所のビジネス形態の影響をより強く受けているものなのです。
したがって、そのファイナンシャルプランナーのバックグラウンドである、所属先事務所や所属企業のビジネスによっておおまかに傾向をつかむことができます。
ここでは「無料相談」と「有料相談」を徹底比較していきます。
無料相談を行っているファイナンシャルプランナー
大きくは、2つに分けられる事が多いです。
■独立系ファイナンシャルプランナー
独立系FP事務所に所属する、金融商品を販売できる(販売資格のある)ファイナンシャルプランナー
■企業系ファイナンシャルプランナー
金融機関(銀行、証券会社、保険会社など)に所属するファイナンシャルプランナー

商品販売時には金融機関から販売(仲介)手数料が入るので、相談自体は無料で行うことが可能になります。
それぞれの所属組織による特徴や、考えられるメリットとデメリットは下記の通りです。(クリック/タップすると開きます)
独立系FPのメリット・デメリット
金融機関とは独立して事業を行う、公平中立な立場のファイナンシャルプランナーです。お金に関する「相談」だけでなく、「金融機関の代理店業務」を行っていることが特徴です。
【メリット】
■中立的な立ち位置から幅広い提案が可能
金融機関から独立した事務所として、保険、投資信託等の金融商品を横断的に、また同種の商品であっても同業他社のものを比較して勧めることができる
■金融商品の選定から契約まで任せられる
相談者のライフプランに沿ったお金の相談を受け、必要に応じて金融商品の選定から契約までを一括して提供できる
【デメリット】
■完全中立かどうかを見極める必要がある
完全中立かどうかを見極める必要があります。資格保有者の有無により、投資信託専門(金融商品仲介業のみ)、保険専門(保険代理業のみ)、住宅ローン専門(銀行代理業のみ)のIFA事務所もあり、これらは”完全中立”とは言えない部分があります。
企業系ファイナンシャルプランナーのメリット・デメリット
保険・株や投資信託・不動産ローンなどの金融商品を扱う、企業に所属するファイナンシャルプランナーのことです。
【メリット】
■所属する企業の商品についてはすぐに契約できる
所属する会社の商品についてはもちろん詳しく、契約までワンストップで行うことができ、スピーディーな場合があります。
【デメリット】
■自社商品以外の知識があるとは限らない
自社の商品以外の知識について知識があるとは限りません。
■販売商品に制限がある
販売する商品が限定される場合がほとんどです。立場上、自社商品以外をお勧めすることはありません。
■長い付き合いがしにくい
転勤や部署替えをする場合があるので、担当者が変わってしまうことがあります。
有料相談を行っているファイナンシャルプランナー
有料相談を行うファイナンシャルプランナーの中には、金融商品の販売を行わず、「相談」に特化しているファイナンシャルプランナーもいます。こういったファイナンシャルプランナーは、金融機関から独立し、商品の販売を行わないことで、完全に中立的な立場から相談に乗れるのが特徴です。
しかし、提案を『実行(あるいは手伝い)』することはできないので、別途、商品選びや購入手続きを相談者が自分で行う必要がでてきてしまうことはデメリットと言えるでしょう。
ここまで、無料・有料、それぞれのファイナンシャルプランナーをご紹介してきました。次章では、自分に合ったファイナンシャルプランナー選びのコツをお伝えしていきます。
基礎知識その3 ー無料相談・有料相談ー
無料相談:お金に関する「相談」だけでなく「金融機関の代理店業務」を行っている
有料相談:金融商品の販売を行わず、「相談」に特化している
自分に合ったファイナンシャルプランナーの選び方とコツ
有料相談か無料相談かの判断ポイントは、相談内容の専門性
無料で問題ないケース
・家計の見直し(貯蓄について)
・一般的なレベルの資産運用
・保険・保障の相談や見直し
・住宅ローン、購入、借り換え
・ライフプランの作成
・漠然としたお金の悩み、不安
など
これらの一般的な相談であれば、無料相談で問題ありません。
ファイナンシャルプランナーは、税金や年金、投資や保険等の商品知識に加え、各制度(有利な税制など)の知識も幅広く持っています。そのため、複数の領域にまたがる広い意味での『お金の悩み』に対応することができます。
一般的な相談であればひと通りの対応が可能ですので、無料相談で問題ありません。
そういう意味では、資格を持ったファイナンシャルプランナーであることは一つの目安になるでしょう。
ファイナンシャルプランナー資格について
ファイナンシャルプランナーの資格を持っていなくても、ファイナンシャル・プランニング事務所の開設や相談業務を行うこと自体は可能です。
また、ファイナンシャルプランナーとしての能力を有している者として認められている国家資格は、1級、2級、3級のファイナンシャル・プランニング技能士が、民間資格としては日本FP協会による、CFP、AFP資格(CFPが上級)があります。
有料を積極的に検討すべきケース
・確定申告の必要な税金の相談
・複雑な相続
・離婚における年金分割などの専門知識が必要な相談
・他、お金以外のことも絡む特殊なケース
など
上記のような、専門的な知識を必要とする場合は有料相談を検討する必要があります。
有資格者(税理士、弁護士、司法書士)が必要な場合は、そういった専門資格をあわせ持つファイナンシャルプランナーや、有資格者の専門事務所にご相談ください。
お勧めは、幅広い対応ができる「独立系ファイナンシャルプランナー」
前章でお話した「無料で問題無いケース」のようなお金の相談は、独立系ファイナンシャルプランナーへ相談に行きましょう。
2章で挙げた通り、これらに所属するファイナンシャルプランナーであれば、あなたのお金の悩みを、総合的かつ幅広い選択肢の中から最適なものを選んでくれます。
また、ファイナンシャルプランナー事務所であれば、中長期で担当してもらえる可能性が高いというメリットもあります。
(前述しましたが、企業系ファイナンシャルプランナーの担当者の場合、部署異動や転勤・退職で担当が替わることがあります。)
もちろん、事務所や個人の得意分野や取り扱い分野は確認して、自分の相談したい内容がカバーされていることを確認しておきましょう。
独立系FP事務所の具体的な探し方は以下の記事で紹介しています。ぜひご確認ください。
最後は相性やスタンスも大切
相談業務は個人との面談なので、最終的には相性やスタンスといった点も重要です。
ここはなかなか見極めにくい点ですが、契約後のフォローや、何年か後に再度相談や見直しをしたいケースを考えると、実はのちのち大切になってくるポイントです。
この見極めですが、ファイナンシャルプランナー事務所や金融機関が行っているセミナーや説明会に参加してみることをお勧めします。
会社や講師のスタンスを確認すると、ファイナンシャルプランナー選びの参考になることが多くあります。
これらのセミナーや説明会は、通常は無料か安価な参加料ですし、ある程度の知識も得て、自分自身の学びにもなります。
ファイナンシャルプランナーの開催するセミナーの選び方については、以下の記事に紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
基礎知識その4 ーファイナンシャルプランナーの選び方ー
・基本的には無料相談で問題ない
・お勧めは「独立系ファイナンシャルプランナー」
・ファイナンシャルプランナー個人との相性やスタンスも大事!今後ずっと付き合っていけるかどうかを会ってみて判断(説明会やセミナーに参加するのも◎)
良い相談にするために、簡単な準備をしておこう
有料・無料を問わず、簡単な準備をしておくことでスムーズな相談ができます。
限られた時間を有効に使うために、一般的な個別相談の流れとポイントを押さえておくとよいでしょう。
事前準備
「漠然とお金を増やしたい」「将来のお金が不安なので資産運用を始めたい」といった内容の場合は、
・直近の貯金金額
・資産の状況
を確認し、説明できるようにしておくとスムーズです。
※どういった内容の相談をしたいか、事前におおまかに伝えておくと更に良いでしょう。
持っていくもの
保険の見直し、資産運用などの具体的な相談がある場合は、関連する書類(保険証券、運用状況レポートなど)を持っていくとスムーズに相談が進みます。
【資料例】
・家計簿
・住宅ローン返済予定表
・保険証券や保険契約内容のお知らせ
・ねんきん定期便
・資産運用状況レポート(投資信託や株式を購入されている方)
よくわからない場合は、持ち物はなにも無くて構いません。問題なく相談は進められますのでご安心ください。
相談の流れ
相談内容、現状の状況、今後の希望を確認後、ファイナンシャルプランナーが現状の分析とライフプランニングの助言やシミュレーションを行います。
また必要に応じて、現在欠けている保障やお金を増やすための手段として、今後に向けたアクションのアドバイス、具体的な金融商品の提案を行います。
※当ファイナンシャルプランナー事務所への相談の場合、以下のような流れとなる場合が多いです。(資産運用設計の相談例)

【重要】FPにはプランの実行までを行ってもらおう
商品の販売ができるファイナンシャルプランナーの場合は、ワンストップで契約作業も可能です。相談したファイナンシャルプランナーには必ず、プランを実行するところまで対応してもらってください。
「良い相談」とは、突き詰めれば「きちんと自分の悩みを解決してもらえること」です。そのためには、最後の『行動』にまで落とし込まなければ意味がありません。
基礎知識その5 ー事前準備ー
・自分の状況(資産、将来のこと、現在の不安)を整理しておく
・持ち物は基本なくてもOK(状況を説明できる書類があれば持っていこう)
・事前に、相談先がプラン実行までできるか確認しておくとなお◎
最後に よいファイナンシャルプランナーとは
最後に、よいファイナンシャルプランナーの条件を確認しましょう。
良いファイナンシャルプランナーの条件
- 親身になって、あなたの立場に立ってアドバイスしてくれる
- きちんと問題を把握して指摘してくれる
- 提案内容や説明が丁寧
- 相談者が求めれば、きちんとプランの実現とフォローアップで支援してくれる
- (当たり前のことですが)強引な提案、勧誘が無い
人それぞれですが、基本的な部分として、当然のことをきちんとしてくれる人かを見極めたいものです。
人生の転機に、頼れる家計のパートナーとなってくれるはずのお金のプロ・ファイナンシャルプランナー。
自分の個人的な事情や性格を考慮したうえで、「個別の」解決策を知りたい場合は、やはり個別相談が近道です。
無料で問題ありませんので、まずは気軽に一度話をしてみると得られるものがあると思います。
多少手間はかかりますが、できれば何人か当たる気持ちで面談してみて、ずっと付き合えるファイナンシャルプランナーを探しあてられれば理想的です。
ぜひ、人生のパートナーのようなファイナンシャルプランナーを見つけてみてくださいね。
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