一人暮らしの生活費の平均は?FPが教える節約・見直しポイント
一人暮らしを始めたのですが、思った以上にお金がかかるんですね…。みんな生活費はどれくらい使っているのでしょうか?全然お金が貯まりません…。
一人暮らしはお金がかかりますよね。総務省のデータによると、一人暮らしの生活費の平均は月約15万円です。実は一人暮らしの生活費は見直し、節約できるポイントが色々あります。お金が貯まるように、できるところからやってみてくださいね。
この記事では一人暮らしの生活費の平均を内訳ごとに見ていき、内訳ごとの見直し・節約ポイントを解説していきます。
ご自身の生活費と比べながら、取り入れられそうな見直し・節約はぜひ実践してみてください。
この記事で分かること!
- 一人暮らしの生活費の1ヶ月平均額と内訳
- 生活費の内訳ごとの節約・見直しポイント
一人暮らしの生活費の月平均は約15万円
一人暮らしの生活費の月平均額は約15万円です。
単身世帯(34歳以下)の生活費を以下の表にまとめました。(あくまで平均データです。目安として参考にしてください)
ここでは、ご自身の生活費と比較しつつ、見直すポイント考えながら見ていきましょう。
ここで注目したいのは「住宅費」です。住宅費は環境によって大きく違います。
例えば、住んでいるところが首都圏か地方かでも違いますし、賃貸や寮など住宅によっても違います。
住宅費はご自身のものを当てはめてみてください。
例)住宅費が東京都中野区の家賃相場74,500円(※2022年3月某日の相場)とする場合…
→ 生活費は合計で『186,242円』になります。
※データ参照:アパマンショップ|「一人暮らし向けワンルームの家賃相場」
それ以外の項目と自身のものを比べてかかりすぎている所も分かったと思います。
次章で節約するための見直しポイントについて説明していきますので生活費を抑えられるように工夫していきましょう。
生活費が抑えられている人は貯蓄の意識を
一人暮らしの平均以下であっても貯蓄はあまりできていない人は多いです。貯金がなかなかできないという方は、「先取貯蓄」を検討してみてください。
ある分だけ使ってしまう方は、先に一定の金額を確保することでストレスを感じることなく貯金をしやすくなります。
以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
一人暮らしの生活費の節約と見直しポイント
平均額を見て「平均以内だったからよかった」と安心した方もいれば「やっぱり使いすぎてた」と不安に感じた方もいるでしょう。
また、失業や減給で収入が変わってしまうリスクは誰にでもあります。普段から節約を心がけ、余裕のある生活をしましょう。
各項目について、見直し・節約ポイントを説明していきます。
固定費の見直し・節約ポイント
固定費は生活費の大半を占めるため、節約出来たら大きな節約になります。継続的に生活費を抑えるため、まずは固定費を見直していきましょう。
①『住宅費』を見直せると、継続的に生活費が抑えられる
住宅費を見直すことができれば、大きなゆとりができる可能性があります。
具体的には
- 今の住居の家賃交渉をする
- 賃料の安いところ(都心部や駅から少し離れたところ)に引っ越す
などがあげられます。
とはいえ、家賃交渉は大変そうですし、家賃を抑えるために建物や設備が古い、駅から遠すぎる部屋に引っ越すのも嫌ですよね。
まずは、住宅に求める条件を書き出してみてください。その中から、最優先条件を絞っていくと希望に沿った物件が見つかりやすいです。
また、思い切って住宅購入をして住宅費を抑える方法もあります。しかし、住宅購入をする際は、将来にわたって無理がないものか検討してからにしましょう。
↓住宅購入を検討される方はこちらをお読みください。
③『水道光熱費』はまず基本料金から見直そう
住んでいる地域にもよりますが、一般的に夏と冬はエアコンを使う機会が多く電気代が多くかかります。
毎月決まった基本料金(固定費)を節約する方法は、
- 電力会社を見直す
- 契約プランを見直す
などがあげられます。
また、毎月の使用料(変動費)を抑えたい場合は
- お風呂の入り方(節水シャワーヘッドに変える)
- 洗濯の方法や回数を見直す
- 使わない電化製品のコンセントを抜く
- 最新家電への買い替え(電気代が抑えられる家電もあります)
など、自分の使い方を見直してみましょう。
③『保険代』が負担になっている場合は見直しを検討しよう
万が一、病気やけがをした時には医療費がかかることもありますし、そんな時の備えとして保険に加入している方も多いでしょう。
しかし、その保険料が負担になっている場合は見直しをおすすめします。
- 自分に必要な保障内容なのか
- 過剰に保険に入りすぎていないか
など確認することが大切です。
下記は、保険の見直しをした例です。
保険は親の知り合いから22歳の時に加入したものを継続している
ただ、保険が自分に合っているかどうかはなかなか判断がつきにくいかもしれません。そんなときは、保険に詳しいファイナンシャルプランナーに相談しましょう。
預貯金が少ない方は保険への加入がおすすめ
預貯金が少ない方は、保険への加入を検討しましょう。なぜなら、万が一病気やけがをしてしまった時は、治療費を預貯金から出さなくてはいけなくなってしまうからです。保険に入っていればそれをカバーできますね。
預貯金が少ない方や、治療費に預貯金を使いたくない方は保険への加入をおすすめします。
また、車をお持ちの方は、自動車保険も見直しをしましょう。
まったく同じ内容でもダイレクト型(通販型)にするだけで、保険料が浮くケースもあります。車購入時に、勧められるがままに保険に加入してそのままの方は、一度見直しを検討してみましょう。
④『通信費』は格安SIMへの変更やプランの見直しをしよう
今や生活必需品となったスマホやネット。この通信費は、見直しができると一ヶ月数千円の節約につながる可能性があります。
例えば、
- 大手会社から格安SIMにかえる
- 今の会社でプランの見直しをする
などです。
あとは、引っ越し時にインターネット使用料(Wi-Fi使用料)が家賃に含まれている物件を探すなど、毎月の通信料を抑える方法を試してみましょう。
変動費の節約・見直しポイント
①『食費』はメリハリをつけて節約するのがコツ
食費は、うまくやりくりすることで生活費を抑えられます。
具体的には
- 外食を控えて自炊する
- 平日のランチをお弁当にする
- カフェ、飲み会に行く回数を減らす
などです。
しかし、食費は、節約しすぎると大きなストレスになりますので、メリハリをつけて節約しましょう。
例えば、基本的には自炊で、週に1~2回は外食を楽しむなど、楽しみも必要です。他には、安い材料で作れるレパートリーを増やすなど自炊時も工夫をしてみましょう。
②『生活用品費(日用品費) ・被服費』は予算を決めよう
生活用品費や被服費も見直しポイントです。
一つ一つを見ると少額ですが、積み重なるとまとまった金額になることもあります。
好きなブランドにこだわりすぎていませんか?使用頻度が少ないものをついつい買ってしまうことはないですか。
生活用品費や被服費を抑えるポイントは、毎月の予算を決めておくことです。その範囲内で買えるものを考えていくとよいでしょう。
③『娯楽費(趣味代)』は予算範囲内で
娯楽や趣味を持つことはとても大事ですが、そのための費用が家計を圧迫していませんか?使いすぎているな、と感じた人は、
- 毎月や年間の娯楽費の予算を決めておく
- その他の費用(食費や水道光熱費)などをやりくりして費用を回す
など、娯楽や趣味をあきらめなくてもよい方法を検討しましょう。
④『交通費』は使用頻度を減らす、節約出来る方法の検討を
交通費には電車代などの運賃や、車を所有している方は車関係費用が含まれます。
主に電車などを使用する方
毎日だと大変ですが、たまにはひと駅分歩いて交通費を節約してみましょう。一日では大きく変わりませんが、積み重ねるとまとまったお金を浮かすことが出来ます。
主に車を使用する方
・近隣で安い駐車場を探す
・出かける時は公共機関を利用してガソリン代を節約する
・メンテナンスは少しでも安いところを探す
など、細かいですが見直しポイントは多々あります。
また、車の使用頻度が少ない方は思い切って売却して、使用するときだけカーシェアやレンタカーを使用する方法もあります。この方法は、車の維持費を大きく節約できる可能性があります。
支出を知るために『家計簿』をつけることは大事!
意外と多いのが何に使ったか思い出せない支出、「不明金」です。
無意識に使った数百円でも、積もり積もって月に数万円になっていることもあります。
それを解決する方法は家計簿をつけることです。
何に使ったのかわからないと、見直しが出来ません。何にいくら使ったのか明確にすることで、無駄遣いを抑えられます。
まとめ
一人暮らしの生活費の平均や節約ポイントについて見てきました。一人暮らしで貯蓄するのは計画的に生活費を抑えていかないと難しいことが分かっていただけたと思います。
固定費と変動費に分けて考えると見直しがしやすくなります。ぜひ、この記事を参考にして節約し、余裕のある生活を手に入れてみてください。
そして、節約で余裕のできたお金を将来のための貯蓄として運用するのはどうでしょうか。
何から始めたら良いかわからない方は無料で相談できるプロのファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。