原因別、家計簿を続ける3つのコツ!FPが家計改善方法を伝授!
家計簿をつけ始めても、すぐにめんどくさくなって辞めてしまいます…。家計簿を続けるコツってあるんでしょうか?
家計簿は続けていくと、お金の流れと無駄な支出が分かるようになり、家計の改善に繋げられます。
家計簿を続けていくのは大変と思う方は多いかもしれません。しかし、メリットは大きく、お金を貯めたい方はぜひ取り組んでいただきたいです。
家計簿が続かない原因は主に3つあります。その原因別に、家計簿を続けるコツをFPが伝授していきます。
この記事を読んで、「今日からまたつけ続けてみよう!」と思っていただけると幸いです。
この記事で分かること!
- 家計簿が続かない原因と、続けるコツ
- 家計簿を続けていった家計改善事例
- 家計改善のポイント
続かない原因別!家計簿を続けるコツ
家計簿が続かない原因は主に3つに分けられます。その3つの原因に対して、家計簿を続けるにはどうすればよいか、そのコツを見ていきましょう。
こだわりすぎる人は家計簿をシンプルにつけるのがコツ
【続かない理由】こだわりすぎて面倒になる
家計簿をつけるとき、項目の仕分けが必要になります。
この項目の仕分けが面倒と感じるようになると、家計簿は続かなくなります。
また、毎日の出費を1円単位で記録しているのに月末に数字が合わないということもよくあります。
1円単位での誤差が気になり、ストレスとなって家計簿をつけなくなるという人もいるのではないでしょうか。
【続けるコツ】こだわりすぎずにシンプルにつけてみよう!
家計簿を付けるのが面倒になる人はシンプルにつけてみるのがおすすめです。
シンプルにつけることで、時間や手間が短縮され、習慣化しやすくなります。
続けるコツは全部で3つ。具体的に紹介していきますね。
①項目はシンプルにしよう
家計簿の目的はお金の収支を把握して管理することにあります。ということは、自分で支出が分かればよいということですね。
家計簿を付けることを習慣にするために、はじめは必要最低限の項目からスタートしてみるのもよいでしょう。
以下では、2つ例を挙げてみます。
必要最低限のシンプルな項目の一例
家計を見直したい人向けのシンプルな項目一例
FPからアドバイス!
必要最低限の項目でスタートしても、だんだんと物足りなく感じることがあります。その場合は自分に合った項目を追加するなど工夫してみましょう。
例えば、ファッションに敏感でいつも洋服代がかさんでしまう人は、衣服費という項目を追加してみるとどのくらい洋服代に使っているか明確になり、節約につながりやすくなります。
②自分に合ったペースでつけよう
家計簿は毎日つけるのが大変という人は、毎日つけなくても大丈夫です。
1週間に一度でも構わないので、自分のペースでつけましょう。その場合でもつける曜日や時間を決めておくと、忘れずに家計簿が続きます。
FPからアドバイス!
家計簿を毎日つけない人は、レシートを残しておきましょう。そしてレシートを家計簿の項目別にいくつかの封筒や袋に入れておくと、後で手間が省けますよ 。
③金額は1円単位で合わせなくてもよい
家計簿を1円単位でつけて収支をぴったり合わせる必要はありません。
例えば100円単位のざっくりした計算でもよいし、収支の多少の誤差は雑費などの項目で計上して調整してもよいでしょう。
細かな金額まで合わなくても大丈夫!という気持ちで家計簿を続けてみてください。
FPからアドバイス!
細かな金額をあわせるよりも、月単位で家計簿を見返してみることのほうが大切です。
自分のお金の使い方を振り返り、改善できるところを発見してみてください。
家計簿のモチベーションが続かない人は目標を立てるのがコツ
【続かない理由】 家計簿のモチベーションが続かない
何となく節約できるかもと考えて家計簿をつけていると、なかなか家計簿が続かないことがあります。
目標が明確でないと、家計簿を付けること自体が目的になってしまいがちです。そうすると家計簿をつけるモチベーションが下がって、次第に家計簿をつけなくなってしまいます。
【続けるコツ】 お金を貯める目標を立ててみよう!
家計簿をつけるときは、お金を貯める明確な目標(金額)を立てるのがおすすめです。
明確な目標を立てると、目標を達成するために家計簿をつけるモチベーションが維持されるからです。モチベーションが維持されると、家計簿を続けることができます。
目標を立てる時の2つのポイント
①できるだけ目標を明確に
目標金額と達成するまでの時間をできるだけ明確にしましょう。なぜなら目標金額と達成するまでの時間が不明確だと、それに向けてどのくらいのペースで貯めればよいのかがあいまいになってしまうからです。
例えば、
5年後にマンションを購入したい
↓
あと5年で頭金200万円を貯めたい
このように、目標が具体的であればあるほど、自分がそれに向けてどうするか、目標に向かってうまくできているのかなどがわかりやすいですね。
②頑張れば達成可能な目標を
目標は頑張れば達成可能なものにしましょう。現状からみてあまりに高い目標や逆に低すぎる目標だと、目標を達成しようというモチベーションがうまく維持できません。
例えば、現状でがんばっても貯金できそうにない人が、3年後に500万貯めようと思っても、目標達成が難しいと分かってくるとモチベーションが下がってしまいます。
FPからアドバイス!
目標を立てたら、逆算して月ごとの予算を組んでみましょう。
例えば、3年後に180万円貯めたいと目標を立てた場合、月に換算すると『5万円』貯めていけばよい計算になります。
月5万円 × 12ヶ月 × 3年 = 180万円
この場合、貯金額の5万円が残るように家計簿の予算を組みましょう。
合わない家計簿を使っている人は家計簿選びがコツ
【続かない理由】自分に合わない家計簿を使っている
自分に合わない家計簿を使っていると、家計簿をつけるのが苦痛になってしまいます。
そうなると、やがて家計簿を続けることができなくなりがちです。
【続けるコツ】自分に合った家計簿ツールを見つけよう!
家計簿を続けるには、自分に合った家計簿ツールを見つけることが大切です。
昔から家計簿にはノートタイプのものが良く使われていますが、最近は家計簿アプリやエクセルを使う人も増えてきています。
それぞれに特徴を理解し、自分に合ったタイプのものを使っている人は家計簿が続きやすいといえます。
家計簿ツールは大きく分けて3つあります。それぞれの特徴を知っておきましょう。
家計簿ツールのメリット・デメリット
①家計簿ノート
家計簿ノートはいろいろ市販されていますので、自分の好みのものを選んで購入する方が多いと思います。
家計簿には家族の歴史が刻まれるため、あとから見返しやすいノートを選択する人が多いのもうなずけます。
②エクセル
家計簿は計算を伴うことから、パソコンの表計算ソフトもよく使われます。
自分で作るほか、テンプレート形式のものは無料でダウンロードできるものがあり、自分のパソコンですぐに使えます。
③家計簿アプリ
最近はほとんどの人がスマホを使っていることもあり、スマホの家計簿アプリを使う人も増えてきています。無料アプリでも種類が豊富にありますので、自分にあったものを選ぶとよいですね。
家計簿アプリの便利な機能
家計簿アプリには、銀行やクレジットカード、電子マネーなどデータ連携できるものがあります。
例えばクレジットカードを登録しておけば、使った時点で各項目に自動で振り分けられて家計簿に記録されます。
クレジットカードや電子マネーをよく使う人には便利です。その他、レシートを読み取って家計簿に自動入力されるものもあります。
成功事例に学ぶ!家計簿を続けて家計改善をしよう
家計簿はお金の収支を把握することで家計を管理することができるツールですが、特に家計の見直しに効果を発揮します。
ここでは、実際にあった、家計簿を続けることで節約に成功した事例をご紹介していきます!
相談事例
35歳主婦のAさん。お子様が生まれたので、家計をしっかり管理しようと家計簿をつけ始めました。
家計簿を付けていると、安定的に貯蓄できていないことに気づき、将来の教育費など貯めたかったので家計の見直しが必要と考えてFPに相談しました。
FPからのアドバイス
家計の見直しをしやすくするために、貯蓄目標を具体的に定めて、毎月の家計簿に予算として組み込みましょう。
Aさんの毎月3万先取り貯蓄プラン
Aさんの目標は5年後に180万円貯めるというものでした。
毎月3万円貯めることができれば5年後に180万円貯められるので以下の提案をしました。
①Aさんご夫婦が加入していた死亡保険と医療保険を見直すことで、月の掛金を節約できることから見直しを提案
→月に20,000円の節約
②Aさんご主人の交際費で使いすぎていた無駄遣いの節約を提案。
→月に10,000円の節約
毎月の支出を見直すことで毎月3万円の貯蓄が可能となりました。
結果
月々3万円節約するという明確な目標を決めてAさんは家計簿を続けました。
その結果、実際に月3万円の節約と貯蓄ができるようになりました。
家計簿を続けることで節約に成功できて本当によかったです!
家計の問題点も明確になって、無駄を節約できているので、この調子で頑張っていきたいです。FPに相談して家計簿の付け方と家計改善の方法を教えてもらえたことは私の財産になりました。
FPが伝授!家計改善のポイント
家計改善を意識するために重要なポイントをご紹介します!
先取り貯蓄を心掛けよう
月に貯蓄したい金額を先に貯蓄にまわし、それを除いたお金で生活してみましょう。この方法は先取り貯蓄と呼ばれ、無駄遣いを減らし安定的に貯蓄するのに効果的です。
なぜなら、先に貯蓄にまわさずにお金を使っていると、使いすぎてしまい安定して貯蓄できないからです。
例えば、手元にお金があれば使ってしまうというタイプの人は、自動で引き落としされる積み立て投資などを活用するのも先取り貯蓄の方法として効果的です。
お金を貯めたいと思っている人は、ぜひ先取り貯蓄を心掛けてみましょう。
固定費を見直すと節約効果が大きい
家計の見直しをおこなう場合に、最も効果を発揮しやすいのが固定費の見直しです。
固定費は毎月固定でかかるお金、つまり固定費を見直すと節約効果はずっと続きます。
例えば、毎月支払っている保険を見直して保険料を下げるのは、家計の見直しに効果的です。
他にもスマホの通信費なども最近は安いプランがでてきています。スマホの通信費が高いと思われる人は見直してみるのもよいかもしれません。
家計を見直したいと思われる方は、ぜひ固定費の見直しを考えてみてください。
まとめ
家計簿を続けるコツと家計の改善について、FPの視点からまとめてみました。
家計簿を続けることで家計を管理しやすくなり、家計の改善につながります。この記事を参考にして、ぜひ家計簿を続けてみましょう。
家計の管理や改善について、さらに詳しく聞いてみたいという人はFPに相談してみてくださいね。