終活はいつから始める?”今”始めるべき理由とエンディングノートの書き方

終活はいつから始める?”今”始めるべき理由とエンディングノートの書き方

「終活っていつから始めればいいのだろうか……?」

そうお思いの方もいるのではないでしょうか。

結論からいうと、

終活を意識したその瞬間から始めるのがベストです。

本来、終活とはより充実した老後生活を送るために自分が亡くなるまでの間に
・自分がどんな老後生活を送りたいかを考え、そして、家族や周囲に何をしてほしいのか伝える(エンディングノート)
・亡くなった後相続のトラブルが起きないよう、誰にどのくらい財産を残すか決める(遺言)
などを指します。

このような準備は色々考えなければいけないことも多く人によっては時間がかかることがあります。そのため、健康を害したり、判断力が落ちたりするとなかなか進められなくなってしまう(できなくなってしまう)ので少しでも早いうちから始めるのがとても大切です。

この記事では
・終活を始める時期
・終活を早めに行うことで得られるメリット
・エンディングノートの書き方
・エンディングノートに書くべき項目
についてご紹介します。

これを読めば、自分に合った終活を行えるようになりますのでぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いた人
目次

終活は思い立った時に始めるのがベスト

終活は思い立った時が始め時!

終活を始める時期として一番ベストなのは、終活をしようと思い立った時です。

なぜなら、心身ともに健康で判断能力が落ちていない状態でないと、終活を終わらせることはおろか、始めることさえできない可能性があるからです。

例えば、
・実は認知症が進んでしまっていた
・突然の病気で寝たきりになってしまった

このような状態になってしまうと、終活をうまく進められなくなってしまいます。
更に、年齢を重ねていけばいくほど「健康」も「判断能力」も低下していく可能性が高まっていきます。

終活は、始めようと思ったその日から始めていきましょう。

終活を早めに開始すると、お金や財産管理で事前対策が打てる

終活を早く始めた方が良い理由は他にもあります。それは、お金や財産管理の面で事前に対策を打つことができるからです。

終活を早めに始めることでできる3つの事前対策
①葬儀費用を保険で準備できる
②自分で財産管理ができなくなった時の為の任意後見制度を利用できる
③遺言書で財産を残せる

これらは、開始〜利用までに時間がかかる場合があります。確実に利用するためにも、早く準備を開始しなくてはなりません。そのためにも終活を早めに開始し(次章で紹介する「エンディングノート」を使って)、準備を進めていくことをお勧めします。

※注意
認知症などで判断能力が落ちると、下記のような対策はできなくなってしまいます。

一つずつ見ていきましょう。

➀ 葬儀費用を保険で準備する

葬儀費用は保険で準備する方が、もめ事が減ります。
保険で用意すると受取人だけの意思で、葬儀費用を払えるからです。

預貯金で葬儀費用を残す場合は、引き出しに制限があったり、相続人全員から了承をもらう必要があるため、時間がかかることが多いです。

そのため、一般的には保険で遺す方が多いです。

↓生命保険のメリットについてはこちら

② 自分で財産管理ができなくなった時の為の任意後見制度

認知症等で自分の財産が管理できなくなった場合は、後見人をつける必要があります。

任意後見制度というものを利用していない場合、後見人は改定裁判所で選ばれます(法定後見)。

法定後見制度は費用が高く、家族が自由に財産を管理できない可能性があるので、任意後見制度を利用した方が良いケースもあります

↓任意後見制度のほうがいい理由はこちらで詳しく解説しています

③ 遺言書で財産を残す

財産を確実に遺したい場合は、遺言が有効です。
遺言書が無い場合は、基本的に話し合いで遺産分けをする為、もめるケースがあるためです。

子供がもめずに遺産相続するためには、遺言書を残すことをお勧めします。

終活はエンディングノートを書くことから始めよう!

エンディングノートとは?

エンディングノートとは自分に残された時間を自分が望んだように暮らせるように、病気など万が一に備えて介護や葬儀・お墓のことなど家族や友人に伝えたいことや自分の希望を書き留めておくものです。

※注意
エンディングノートは法的な強制力はありません。よって、相続等の希望に関してはエンディングノートとは別に、遺言書を残しておくことをお勧めします。簡単&安価!自筆証書遺言保管制度を使って間違いのない遺言を残す方法

エンディングノートを書くことで得られるメリット2つ+1つ

エンディングノートを書く主なメリットは2つ(加えて1つ)。

・自分の意志や希望を残して望んだ老後を送りやすくなること
・介護や葬儀費用など家族が考える負担を減らせること
(・前述した「3つの対策」を利用するかどうかを検討できる)

終活をする本人が健康なうちはいいのですが、病気になったり判断能力が低下すると、どうしても家族や第三者が今後の介護や葬儀について決めなければいけなくなります。

そうすると、自分が望んだ生活が送れなかったり、家族が選択に迷ったりと、どちらもつらい思いをするリスクがでてきます。

そのため、早いうちに自分の意志や希望をしっかりエンディングノートに残しておく必要があるのです。

エンディングノートの書き方

ここでは失敗のないエンディングノートの書き方をお伝えします。
エンディングノートは実際に販売されていますので、そこの項目に自分の希望や意思をかくようにしましょう

エンディングノートに書き記しておくべき項目は主に以下のようになります。

◇必要な項目

自分自身について
氏名正確に記載しておきましょう。
生年月日正確に記載しておきましょう。
本籍正確に記載しておきましょう。
マイナンバー正確に記載しておきましょう。
財産について
公的年金年金の種類、基礎年金番号、年金証書番号、受取口座などを記載しておきましょう。
通帳と印鑑どこにしまってあるか書いておきましょう
保険情報保険の情報(会社名・種類・証券番号・契約者・被保険者・受取人・保険金額)などを、入っている保険ごとに整理しておきましょう。
預金や不動産・証券どこの銀行にいくら預金があるのか、不動産や証券口座・証券がある人はその情報も合わせて書いておきましょう。
健康面について
かかりつけの病院病院・担当者名、治療内容、注意点等を書いておきましょう。
過去の病歴過去の病歴があれば記載しておくと安心でしょう。
個人情報について
デジタル情報各種パスワードやメールアドレス、IDを残しておきましょう。パソコンやスマートフォンなど個人情報を家族が見れるようにしておくためです。
葬儀・お墓・仏壇について
葬儀の希望誰がどのくらい費用を払うのか家族が困らないように詳しく書きましょう。
お墓・仏壇の希望納骨・仏壇の場所の希望があれば書いておきましょう。加えて、費用についても準備しているのであれば書いておくと家族が困りません。
介護について
介護の希望在宅もしくは施設介護のどちらを希望するのか、どこの施設がいいのかも書いておきましょう。
家族・親族・友人について
家族・親族・友人名前・関係・住所・連絡先を書いておきましょう。また、なにかあったときに連絡してほしい、来てほしい等の希望があれば書いておくとよいでしょう。

◇あったほうがいいもの

・家族と友達に残したい言葉
家族や友人に感謝の思いなどを伝えることができます。

・葬儀に呼びたい友人、知人の連絡先
葬儀に呼びたい人のリストと連絡先を残すと家族が困らなくなります。

・遺品整理について
遺品整理に関しては家族に任せるか遺品整理屋に任せるか自分の希望を書いておきましょう

このように家族などの第三者が何をするべきかやあなたの希望が分かるように詳しく分かりやすく書いてあげるようにするのが大切です。

*エンディングノートは家族に見せるべき?*
エンディングノートは介護や葬儀など家族に手伝ってもらわなければいけない項目を書きます。そのため後々家族が関係する項目は前もって家族に見せて同意してもらうことで、確実に実行してもらいやすくなります。もしくは家族の同意を得てからエンディングノートに記入するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?
終活は老後の介護や生活の問題、そして亡くなった後の相続や葬儀の問題などあらかじめ考えなければいけないことが多くあります。そのため終活を思い立った時が始め時になります。
少しでも終活や保険などで不安なことがある場合はすぐに専門家に相談しましょう。

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