
みなさんは家計簿をつけていますか?
おそらくこのタイトルでこの記事を選んだ皆さんは「家計簿ってつける意味があるの?」と思っていませんか。
家計簿を付ける意味はちゃんとあるんです!
家計簿をつけることによって無駄を発見することができ、家計の見直しができるようになります。
家計の見直しができればお金は貯まります。
しかし、お金を貯めるだけでいいのでしょうか・・。
ダメです。
家計簿を付ける最終ゴールは・・・
お金を増やしていくことです。つまりは資産運用です。
お金がなかなか貯まらない、増えないという人は家計簿を付けてみてください。
FPママである私が実践している家計簿の付け方も教えちゃいます。
あなたも家計簿を付ける意味を理解して家計簿をつけてかしこくお金を増やしましょう!
目次
1 家計簿をつける2つの意味
家計簿をつけると何かいいことはあるのでしょうか。
家計簿をつけると
①お金の流れを知ることができる
②無駄が把握でき見直しができる
ようになります。
では具体的に解説しましょう。
1-1 お金の流れを知ることができる
家計簿をつけると、まずは、お金の流れを知ることができます。
お金の流れというのは、お金がいくら入ってきていくら出ていったかということです。
キャッシュフローともいいます。
家計簿のつけ方はいろいろありますが、まずは月単位で付ける方がいいです。収入はたいていひと月単位で入ってきますし、月単位のお金の流れがわかるからです。
下の図は家計簿(キャッシュフロー表)の基本的なものです。
収入から支出を引いて月間収支合計がわかります。
お金の流れがわかりますね。
収入―支出=預金へ
★キャッシュフロー表(基本のもの)
お金の流れを把握していない人は、今月はいくら使って、いくら残ったかがわかりません。今月は不足だったなぁ。今月はちょっと余ったなぁ。
では家計がさっぱりわかりませんね。定期的に貯蓄もできませんね。
家計簿をつけると、お金の収支を把握することができます。
1-2 無駄が把握でき見直しができる
家計簿をつけることにより支出全体に対する各項目の割合がわかります。
割合が多い項目は無駄を省いて、見直しできます。
では、なにから見直ししたらいいでしょうか。
◎固定費
まずは固定費に注目します。
時代とともに金利の変化や通信費は他社競合で料金の値引きなどありますから、固定費は見直しできるチャンスです。
● 住居費(住宅ローン)・・・住宅ローンの借り換えをして無駄をなくす
●通信費・・・スマホを格安キャリアへかえる
●保険・・・みなおす
無駄に払っているかもしれません。家計簿をつけることにより具体的な数値を把握でき、無駄に気が付くことができます。
◎生活費・変動費
食費や日用品や被服は本当に必要だったか考えます。
本当に必要だったのか、なくても何も問題はないか。ただ欲しかっただけなのか。
例)今月くつを買った
Want … 欲しかった この間買った服に合わせたかったから
Need … 必要だった かかとがすり減ってきて必要だった
「なぜ買ったか」(動機)を考えることが大事です。それが自分に役にたったのか考えます。
つまりは消費だったのか浪費だったのかということです。
・消費…生活のために必要だったもの。自分に役に立ったもの
・浪費…生活に特に必要ではなく欲しかったもの。役にたたなかったもの
☛家計簿をつけてお金の流れを見える化します。お金の流れが把握でき、無駄だったなぁと気付くことができます。
2 FPママがやっている具体的な家計簿の付け方
1-2で無駄を省いて改善する方法を簡単に説明しましたが、生活費や変動費に関してもう少し具体的に見直し方法を案内しましょう。
改善できる具体的な家計簿の付け方をお教えしましょう。
2-1 より細かく項目を分ける
◎食費
食費の項目を細かくわけます。生活必需品か、それ以外かにわければ、行動が改善されるでしょう。
・生活出需品の食材等
・ランチ
・外食
・カフェ
・夕飯(そうざいやコンビニ弁当など)
このように分けます。
ちょっと一息したいからカフェに入った。よくあると思いますがカフェ代を家計簿につけてみましょう。
食費から独立させることでカフェ代がうきぼりになりますね。そうすると、カフェに通う回数を減らして、家でゆっくりコーヒーでも入れようと行動がかわるかもしれません
◎日用品
日用品の項目も細かく分けます。同じく生活必需品か、それ以外かに分ければ、行動が改善されるでしょう。
・生活必需品(トイレットペーパーなど)
・雑貨(便利グッズ、100円ショップ、雑貨店での購入など)
このように分けます。
生活必需品は、ないと生活に困りますが、便利グッズなどはなくても生活ができます。
100円ショップも安いからとついついたくさん買ってしまいませんか。同じ形状の乾電池が何個もたまったりしてませんか。
日用品の項目から独立させることにより、買いすぎた!が改善され行動がかわるでしょう。
被服費も同様です。
2-2 項目に「予算」を加える
収支を把握して見直しができたら、各項目で月の予算をたてます。
たとえば、ランチは1万円まで。雑貨は5000円まで。など上限を決めます。
貯蓄額もあらかじめ予算を立てます。これが大事です。
収支で余ったから貯蓄に回すのではなく、先に貯蓄額をきめて、月の初めに貯蓄へ回してしまいます。
下記は予算を入れたキャッシュフロー表です。
実践してみましょう!
★キャッシュフロー表(詳細・予算入り)
☞予算を立てることにより行動がかわります。
予算オーバーになるからやめておこうと意識するようになります。
もし、家計簿をつけていなかったら、今ランチ代はいくらだろう、あといくら使えるだろうと把握できませんね。
ですので、家計簿をつけるのです。
予算を立てることによって行動が変わります。
3 持続するための2つのポイント
3-1 細かいところは気にしない
家計簿をつける意味を説明しましたが、家計簿をつけて1円でもあわないとイヤになりやめてしまったという経験の人は多いのではないでしょうか。
お財布の中の金額と支出が多少あわなくても気にしないようにします。
なぜなら、お財布の中身と支出がぴったりと合わせることが家計簿をつける目的ではないからです。
何にいくらつかって残りはいくらなのか。見直しをして最終ゴールは貯蓄が目的だからです。細かい金額は気にすることはありません。
3-2 継続の秘訣は簡単・便利
家計簿をつけるのに、簡単な方法、長続きする方法はあるのでしょうか。
家計簿のつけ方はその人の性格や忙しさによります。
◎机に向かって電卓をたたきながらきっちりやりたい方
・『家計簿』を購入し記録する方法。
・白紙のノートにオリジナル作成して記録する方法
◎パソコンでやりたい方
・パソコンの家計簿ソフトを利用する方法。
・パソコンのExcelなどオリジナル作成して記録する方法。
◎スキマ時間に簡単にやりたい方
・スマホの家計簿アプリで記録・管理する
私はスマホの家計簿アプリを使っています。
スマホアプリをお勧めします。
理由はいつでもどこでも簡単にできるからです
日頃仕事に家事に育児におわれている私は、ゆっくり机に向かってノートを開いて・・・
あるいはパソコン立ち上げて・・・一つ一つ項目を入力して・・・
という方法は無理です。その時間を睡眠にあてたい・・・。
<スマホアプリのいいところ>
・銀行やクレジットカードとの連携ができ総合的に管理ができる
(住宅ローンの残高も一目でわかる!)
・クレジットカードや銀行引落で利用した項目を自動で仕分けしてくれる
(交通費・通信費・日用品など)
・スマホでレシートを撮影すれば自動仕分けしてくれる
・入出金やカード利用を随時知らせてくれる
・資産管理を円グラフ化してくれる
↓
私は電車に乗っているときやちょっとしたスキマ時間に利用しています。
有料会員にならなければ無料でできます。
4 貯めたお金の行き先を考える
さて、家計簿を利用して、家計を改善し、お金をためることができるようになりました。次はこの貯蓄に回せるお金の行き先を考えましょう。
ただ預金口座に置いておくのではなく、ふやすことを目標にしましょう。つまりは行き先を資産運用にすることです。
ではなぜ、運用なのでしょうか。
①低金利でふえないから
現在は低金利ですから、銀行に預けていてもなかなかふえません。
銀行の定期預金の金利が0.01%(都市銀行)ですから(2017年現在)
もっといい方法で運用をしないともったいないですね。
②インフレ※1にまけないように
コツコツとがんばって貯蓄をしますが、預金口座だけではあまり増えません。
インフレを考えると、将来のお金の価値が下がっているとことになります。
インフレに負けないくらいの運用(ふやす)をしなくてはなりません。
③将来のイベントのためにふやす
お金を貯める目的が、結婚資金や教育資金、住宅資金や老後資金などさまざまだとおもいますが、イベントのためにもより大きくふやしましょう。
※1インフレとは
インフレーションの略で、物の値段が上がり、お金の価値が下がることをいいます。
例 軽自動車 現在 100万円
20年後 149万円(インフレ率2%の場合)
→今100万円が手元にあり20年後に軽自動車を買おうと思っても
100万円では買金の価値がさがっているということ
資産運用方法はいろいろあります。
目的によってかわってきます。現在の年齢によってもかわってきます。
例えば
・目的は老後資金。
☞60歳まで続けるなら
「確定拠出年金」(iDeco)
☞こつこつ20年非課税で
「つみたてNISA」
貯めるから資産運用でふやしていきましょう。
5 まとめ
家計簿をつける意味を述べてきました。お金がなかなか貯められない人は、まずは家計簿をつけてみましょう。改善してお金をためてためるだけではなく、より大きくふやしていきましょう。
資産運用でふやすことを案内しましたが、様々な金融商品がありますから、どのような商品が自分にあっているのか、選択することは難しいですね。
そんな時はぜひ、ファイナンシャルプランナー(FP)など、プロに相談しましょう。
キャッシュフロー表はもちろん、ライフプラン表も作成します。
あなたにあった方法が見つかるはずです。