ジュニアNISAロールオーバーを理解して資金を増やしてハッピーに

この記事を読み始めている人は、ジュニアNISAに興味がある、もしくはもう始めている人でしょうか。

ジュニアNISAは年間80万まで非課税で投資ができます。投資可能期間は2023年までです。ではその投資可能期間が終了したらどうなるのでしょうか。

答えは、
“「継続管理勘定」にロールオーバーができ20歳まで継続して運用ができる”です。

さらに、2017年の改正により、ロールオーバーができる金額の上限がなくなり、非課税で運用できる金額が多くなったのです。

この記事ではジュニアNISAのロールオーバーについて、わかりやすく解説していきます。
また、ロールオーバーをしたほうがいい理由も説明していきます。

すでにジュニアNISAをやっている人も、これから始めようとしている人も、興味だけある人も、ぜひ最後までよんでみてください。

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1 ジュニアNISAのロールオーバーとは

1-1 継続管理勘定へロールオーバー

ジュニアNISAで投資できる期間は2016年~2023年までです(8年間)。
投資できる期間は8年間ですが、その中で最大5年間、上場株式や投資信託を購入できます。

ジュニアNISAの投資可能期間は2023年で終了してしまうんですね。
ではその後どうなるのでしょう。

「継続管理勘定」にロールオーバーができ20歳まで継続して運用ができます。
そのロールオーバーのしくみをしっかり理解しましょう。

下の図をみてください。

A)2016年から5年間、2020年まで運用した場合、まだ投資可能期間まで期間がありますから、翌年のジュニアNISA口座へ移管(ロールオーバー)ができます。

その後2024年移行は「継続管理勘定」へ移管(ロールオーバー)ができます。
☞20歳になるまで「継続管理勘定」で非課税で運用ができます。


B)2019年に購入したものは、5年間、2023年まで運用し、もう、投資可能期間は終わりなので(2023年まで)、「継続管理勘定」へ移管(ロールオーバー)ができます。

☞20歳になるまで「継続管理勘定」で非課税で運用ができます。

つまり、
ジュニアNISAを始めたら20歳になるまで金融商品を非課税で保有し続けることができるということです。

1-2 2019年までに始めれば最大5年間購入可能!

ジュニアNISAで購入できるのは2023年までです。
購入できる年数は最大で5年間です。

2019年から始めれば最大の5年間購入できます。
2020年以降は購入できる年数が少なくなります。

2019年までには始めないと最大金額の400万(80万×5年)を利用できません。
ですので早く始めましょう!

2 継続管理勘定とは

①なぜ20歳まで「継続管理勘定」で保有?

ジュニアNISAの投資可能期間が終了したら、20歳になるまで「継続管理勘定」で保有することができることを1章で解説しました。

ではなぜ、20歳になるまで「継続管理勘定」で保有なのでしょう。
この理由、知っていますか?

理由は、
2023年までの投資可能期間が終了しても払い出し(※1)ができませんから「継続管理勘定」で管理をしましょうという事なんです。

(※1)ジュニアNISAは、高校3年の12月末まで払い出しができません。

  

実はこれは悪いことではなく、長期間非課税で運用ができるということなんです!
最長で20年間、非課税で運用ができるのです。ジュニアNISAならではの最大のメリットと言えます。

配当金や売却したお金はどこへ?

18歳まで払い出しができないなら、株式の配当金や売却代金は手元にはもらえない?
→そうなんです。やはり18歳までもらえないんです。ではそのお金はどこに行くのでしょう。

ジュニアNISAを開設すると、「課税ジュニアNISA口座」というものも開設されます。
途中で上場株式や投資信託などを売却すると、「課税ジュニアNISA口座」の「預かり金勘定」で管理されるのです。

「課税ジュニアNISA口座」の「預かり勘定」で管理しているお金も、18歳になったら自由に払い出せます。
名前が“課税”となっていますが、払い出し時も課税されません。安心してください。

③投資可能期間が終わったら、自動的に「継続管理管理勘定」へロールオーバーされるの?

自動的に「継続管理勘定」へロールオーバーされるのか、何か書類を提出するのか、まだ確かなことは確定されていないそうです。(20187月現在、日本証券業協会確認)

<注意>
・継続管理勘定では、新たに投資(購入)することはできません。
売却はできますがその分を新たに投資するという事ができません。

・投資可能期間で選んだ金融商品がそのまま継続されます。
 ☞最初の金融商品選びが重要ということです。

NISAとの違い

  • NISA(一般NISA)もロールオーバーはできますが、ジュニアNISAと違い「継続管理勘定」はありません。

  • NISA(一般のNISA)のロールオーバーは非課税投資期間の終わる2023年でおわってしまいます

    例 1)

    2018年に投資~5年間運用~2022年
     ☞ 翌年の2023年はまだ投資期間なのでロールオーバ―できる その後5年間運用可能。

    2)

    2019年に投資~5年間運用~2023
     ☞ 2023年で投資期間は終わりなので、ロールオーバーできない

     

<リンク>↓↓ NISAの5年後どうしたらいいか詳しく書いてある記事です。

NISAの5年後をQ&AでFPが解説!ロールオーバーの最新情報も

3 ロールオーバーをしたほうがいい2つの理由

3-1 ロールオーバーをしないと課税口座で課税される

2023年の投資可能期間が終了後、もし継続管理勘定へロールオーバーをしないとどうなるでしょうか。

課税ジュニアNISA口座へ入り、その時の時価で課税されます。
課税ジュニアNISA口座では投資も運用もできます。

しかし! やはり18歳まで払い出しができません。

20歳まで非課税で運用できるのに、わざわざ課税口座へ移す理由はありますか?

一般NISAのように、他にも運用をしていて、損益通算(※4)をしたいから課税口座にするのならありかもしれません。子ども名義で他で運用しているというケースはそう多くはないでしょう。

「継続管理勘定」へロールオーバーをして運用した方がいいと思いませんか?

損益通算(※4)

「利益が出ている口座」と「損失が出ている口座」の利益と損失を相殺し、節税することをいいます。

例えば、A口座でプラス5万円、B口座でマイナス3万円の損益が出ている場合、
差し引きで2万円(=5万円−3万円)しか税金を支払わなくていいことになります。

3-2 ロールオーバーの金額に上限がなくなった

詳しくは後述しますが、2017年の改正により、ロールオーバーができる金額の上限が撤廃されました。

改正前は、ロールオーバー時、80万までしか移管ができなかったのです。
運用益は課税されてしまうところでした。

せっかく運用でお金が増えたのに上限があったら、ロールオーバーの意味がないですね。
しかもジュニアNISAは18歳まで払い出しができないのに。

改正後は、例えば80万が150万になったら150万全額ロールオーバーできます。
増えた分をそのままロールオーバーしてさらに運用ができるのです。

お金がより増えることが期待できますね。

以上の理由により、ジュニアNISAは投資可能期間が終了したらロールオーバーすることを勧めます

4 ジュニアNISAメリット・デメリット

4-1 ジュニアNISAの3つのメリット

① 配当金や分配金などが非課税
ジュニアNISAは上場株式の売却益や配当金、投資信託の売却益や分配金などに対して税金がかかりません

★通常は、売却して得た利益や、配当金・分配金に対し、約20%の税金がかかります。 
 (下の図 ↓↓)

★ジュニアNISAは、毎年80万の範囲内で購入し得られる利益が非課税になります
 (下の図 ↓↓)

仮に同じ金融商品を同じように運用したら、一方は税金がかかり、ジュニアNISA内で運用したら税金はかからないということですね。

③ロールオーバー上限額の撤廃により非課税で運用できる金額が増えた
ジュニアNISAは5年の投資期間終了後は20歳まで「継続管理勘定」で運用ができることを説明しました。
2017年までの制度では、このロールオーバができる金額に上限があり、ジュニアNISAの場合80万までしかロールオーバーができませんでした。

つまり80万を超えた分は課税されるしくみでした。<図1>

<図1>改正前のロールオーバー 

しかし改正によりこの上限が撤廃され、ロールオーバーの可能な金額に上限がなくなりました。
時価が80万円を超過している場合も、そのすべてを翌年の非課税投資枠に移すことができるようになりました。
<図2>

<図2>改正後のロールオーバー

非課税で運用できる金額が増えたのです。    
この改正は、特に長期で運用するジュニアNISAにとっては非課税の恩恵を大いに受けることができ、メリット大といえます。

③利用可能額は年間80万5年間で最大400万、非課税で運用できるのは最大20年
ジュニアNISAの利用可能額は毎年80万まで非課税枠として購入できます。
非課税期間は投資をした年から最大5年間です。

ということは最大400万円非課税で運用ができます。

1章で説明した通り、投資可能期間が終了した後は、「継続管理勘定」へロールオーバーすることができ、
20歳まで非課税で運用し続けることができます。

もし0歳からジュニアNISAを始めたら、20年間非課税で運用ができるということです。
これは、ジュニアNISAならではのメリットといえます。

4-2 ジュニアNISAの3つのデメリット

①ジュニアNISA口座は原則18歳になるまでは、払い出しができない
2章でもふれましたが、ジュニアNISAは“3月31日時点で18歳である年の前年1231日までの間は原則として払い出しができません”。

つまり高校3年の年の12月31日までは払い出しができないということです。(※3)

☞中学受験や高校受験、塾代をジュニアNISAであてることはできませんね。
☞大学受験でも・・・
 AO入試や推薦入試は一般入試より時期が早く、高校3年の秋~冬にかけてです。
 合格したらすぐに初年度分納入です。

※別で用立てしておく必要があります。

(※3)
①途中でジュニアNISA口座から払い出しを行った場合は、過去の利益に対して課税され、ジュニアNISA口座を廃止することになります。

※災害等やむを得ない事由による場合には、例外的に非課税での払い出しが可能です。
 その際も口座は廃止することになります。

②-1海外赴任などで非居住者となった場合(住所を海外へ移す)は金融機関へ「出国移管依頼書」の手続きをします。そうすると、課税ジュニアNISA口座の「預かり金勘定」へ移管されます。この「預かり金勘定」へ移管すれば税金はかかりません。しかし運用もできません。

②―2帰国後、金融機関へ「未成年口座を開設している者の帰国に関する届出書」を提出すれば再開できます。ただし、ジュニアNISAとして投資できるのは2023年までですから、2023年までに帰国したら再開ができるということです。

②―3「預かり金勘定」へ移管したものはジュニアNISA口座へも戻すことはできません。払い出し可能になったら引き出せます。

②元本保証ではない
ジュニアNISAは,預貯金でお金を貯めるのとは違い、上場株式や投資信託などで運用を行います。
株価の変動によって利益が出る時もあれば、減るときもあります

運用で損益がでても一喜一憂しないほうがいいです。

<元本保証ではないけれど・・・>

・ジュニアNISAは長期投資が基本ですから、長期で運用すればマイナスが軽減されます。(5-2参照)
  ・預貯金は元本保証ですが低金利ですから(※4)お金は増えません。
   ジュニアNISAで投資・運用した方が運用次第ではお金が増えるということです。
  ・逆にメリットととらえてもいいでしょう

※4 低金利の現在
※低金利(2018年7月10日現在)
通常貯金 金利 → 0.001%
【出典】ゆうちょ銀行HP より 

③金融機関の変更ができない
ジュニアNISA口座の開設は、すべての金融機関を通じて11口座のみです。
一旦開設したら別の金融機関へ変更することはできません。

口座開設時は、金融機関の購入手数料や取扱ファンド数などを考え慎重に選んだほうがいいですね。

<失敗例>
・取引している金融機関で勧められて開設したが手数料が高かった
・外国株を買いたかったが取り扱いがなかった
・購入したいファンドの取り扱いがなかった

・別の金融機関にどうしてもしたい場合
→いったん口座を閉鎖して再開設する必要がありますが、閉鎖した時点で過去の利益すべてに課税されてしまいます。

5 ジュニアNISAの商品選びは「世界株式に投資する投資信託」で

5-1 金融商選びが肝心

2章で「継続管理勘定」の説明をしました。
「継続管理勘定」では、運用はしていきますが、新規の投資を行うことができません。

ロールオーバー時の金融商品をそのまま継続で管理していくのです。
その金融商品が、利益がでていない、あるいはマイナスとなっては悲しい結果となってしまいます。

金融商品選びが肝心なのです。

そもそもジュニアNISAは利益に対して非課税です。利益がでないと何のメリットもないんですね。
金融商品選びが重要です。
では、ジュニアNISAにあった金融商品はなにがいいのでしょう。次で解説しましょう。

5-2 ジュニアNISAは投資信託の世界株式がおすすめ

これはいろいろと意見は分かれますが、私は投資信託をすすめます。
年間80万までしか投資ができないので、購入金額が多くなってしまう(単位が大きいので)上場株式だと選択の幅がせばまります。

一方、投資信託はファンド数も豊富ですし、単価が低いのでいろいろと組み合わせ(分散)することもできます。

では、何千とある投資信託からどのようなファンドを選べばいいのでしょうか。

ジュニアNISAは、ロールオーバーにより10年以上非課税での投資が可能です。10年以上の長期で運用ができるのであれば、株式を中心としたハイリスクハイリターンの運用を考えていきたいです。

具体的には、分散効果も考え「世界株式に投資する投資信託」がよいでしょう。

 下図のように、先進国の株式は長期的には右肩上がりとなりますし、10年の投資期間があれば変動も吸収できると考えます。

【出典】MSCIワールド (※5)

MSCI ワールド指数(※5)

MSCI ワールド指数は、日本を含む主要国の株式を対象とする指数です。MSCIワールド指数は、先進国23カ国に上場する大・中型株を対象にしており、20155月末現在、1,631銘柄で構成されています。先進国の株式市場の動向を知るために最も利用されている株価指数の一つです。

<リンク> ↓ ジュニアNISAのメリットや運用の仕方・買い方の記事です
ジュニアNISA3つのメリット!今始めるべき理由と詳しい始め方

6 まとめ

ジュニNISAのロールオーバーに関して解説してきました。
「継続管理勘定」でロールオーバーすることにより、長期で非課税で運用することができ、ジュニアNISAの最大のメリットといえます。

どのような金融商品で運用したらいいか、もし迷ったら、プロの手を借りるのもいいですね。

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