教育費は貯めて増やす!ママFPが勧める教育費の賢い貯め方3選

教育費は貯めて増やす!ママFPが勧める教育費の賢い貯め方3選

子どもの教育費でお金が一番かかる時期はいつでしょう。答えは大学時期です。

幼児期・小・中でも習い事や塾などでお金がかかります。高校でも私立に行く場合はお金がかかります。

しかし大学の入学時とその後の3年間(4年生大学の場合)が一番お金がかかります。ここでは、大学4年間の学費に関して説明していきます。

私は現在、FPをしています。子供は私立大学に入学したのですが、そこに至るまでのリアルなお金の話や、私の失敗談も合わせてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

かわいい子どものために、しっかり貯めて増やしましょう。

目次

大学4年間の費用から教育費の計画をたてる

国公立・私立別大学4年間費用

では、大学4年間の費用はいくらかかるのでしょうか。下記の表は平成26年度 国公立・私立大学の4年間の学費です。( )は大学2年生以降の学費です。


【出典】文部科学省 国公立大学の授業料の推移
平成26年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額の調査結果について

国立は学費が安いイメージをお持ちではないですか?1年間で54万円かかります。私立では4年間総額で約400~1500万円の費用がかかります。

上記は全国平均です。ちなみに我が家は、東京の私立文系ですが、1年間の学費は134万円(理系より高いです。。)4年間の総額は556万円です。

下宿代もばかにならない

地方から入学される方は下宿代もかかります。下宿代1か月費用は(住居・仕送り・書籍・光熱費)13万円です。1年で156万円、4年で624万円にもなります。
<出典:全国大学生活協同組合連合会 学生生活実態調査の概要報告 2016年データ>

我が家は自宅通いですが、キャンパスは遠いので通学定期は年間20万円かかってます。

目標金額を決める

大学に4年間通うとして教育費の目標金額をきめましょう。

「国立大学に行ってくれればなぁ」と皆さんおっしゃいます。仮に国立大学に行ける学力があっても、お子さんのほうで、国立大学を希望しない場合もありますし、私立でどうしても行きたい学部が出てくるかもしれません。

お子さんが自分で決めて目標に向けて頑張っている姿をみたら、家計のために国立大学に行きなさいとは言えませんよね。

前述の学費は平均です。どのような進路になるかわかりませんから多めに目標をたてほうがいいでしょう。

私立理系と仮定して4年間の学費は522万です。

ここからは、お子さんが現在0歳で、大学入学時までに教育費を用意するという前提で話をします。

「インフレ」も考慮する

目標金額を522万と決めましたが、はたして18年後の費用は同じ金額でしょうか。

子供の数が減ってきてますから大学としても学費を上げざるを得ないでしょう。大学としても学費を上げざるを得ないでしょう。

また、18年間ありますからインフレ(モノやサービスの価格があがること)も考えなくてはなりません。

以下の表は、1997年の学費と2014年の学費を調べたものです。18年間の増加率としては、国立で9.8%、私立で4.5%です。確実に値上がりしていることがわかります。

【出典】文部科学省:国公私立大学の授業料の推移

 今からいくらずつ貯めればいいか

学費の値上がりをみてきました。私立18年間で4.5%の増加率でした。
今後どのくらい学費が上がるかはわかりませんが、
1-2の目標額522万に4.5%の増加率をかけて考えましょう。

522万×1.045=545万

今から貯める目標額を約550万としましょう。

大学費用ですので、18歳までに用意すればいいと思うかもしれませんが、
実際は高校生から出費が多くなります(詳しくは下記読んでください)。
15年以内に貯めることをお勧めします

例えば15年間で貯める場合、単純に割ってみると月々

550万÷15年÷12か月=30,555円です。
目安にしてください。

高校生になると急に出費が増える
高校になると急に出費が多くなります。高校で私立に行く場合もあります。細かい話ですが、中学生までは学校と家が行動範囲ですし、学校の帰り「寄り道禁止」でお金はかかりません。高校生になると友人との付き合いや行動範囲も広くなり、小遣いが増えます。男女問わず、洋服にも気を遣うようになりお金がかかります。定期代や部活・習い事の遠征費もかかります。
私の教育費失敗談 その1&2
<その1 教育費の貯め始めが遅かった>
子供が生まれた当時はFPの資格もなく、お金に関する知識もありませんでした。教育費の準備を始めたのは子供が6歳になってから。人に勧められて入った学資保険は”当時”利率が良かったのですが、スタートが遅かったため、あまり多く戻ってきませんでした。もっと早く始めていればと後悔。
注)現在は利率が低いので学資保険はお勧めしません。

<その2 インフレを考慮していなかった>
その学資保険のしくみは、中学で30万円、高校で30万円、大学入学時100万円受け取れるというものでした。大学入学時100万円だけでは到底足らなかったのです。自分が大学に入った時代は当時70万円ほどでしたから、100万円あれば大丈夫と思っていたのです。インフレを考えていませんでした。しかも大学2年以降の学資の準備も無し。もっとちゃんと準備していればこんなにも苦労しなかったなぁと、今更ながら後悔。。

預貯金で貯めるのはもったいない

前述で、550万円を15年間で貯めるなら月に30,555円貯めればいいことを目安で説明しました。この金額を預貯金で毎月コツコツ貯めていけば確かに550万円貯まります。

しかし、今は低金利ですから、貯めることはできても増えることはないですね。15年もあれば長期運用できます。貯めるだけでなく増やすことを目指しましょう。

それなら、「学資保険」と思われる方も多いと思いますが、低金利の現在、学資保険も金利と関係していますから、昔と比べて満期時の戻りがよくありません。契約した金額よりも払い込む保険料のほうが多くなってしまう保険会社もでてきました。

ではどうやって貯めればいいのでしょうか。

「ジュニアNISA」「終身保険」「変額保険」の3つの方法をご紹介します。

ジュニアNISAで増やす

ジュニアNISAとは、0~19歳の子ども名義で口座を開設し、親権者が代理で株や投資資信託などで運用します。運用で得た利益に対して税金がかからないという制度です。
※通常の投資信託は、運用益や売却益に約20%の税金が課せられます。

毎年80万の範囲内で5年間投資ができます。株式や投資信託などで運用します。5年間で最大400万まで非課税投資が可能です

☞私立では4年間総額で約400~500万円の費用がかかります。(医学部除く)
ジュニアNISAは80万円×5=400万円を運用できます。

これだけでも400万円を確保できますが、仮に運用がうまくいって、5%(複利)のリターンがあった場合、18年間で753万円になります。大学4年間の費用に十分あてられますね。ですので、ジュニアNISAが大学の学費準備に合っているのです。

5年の投資期間終了後は20歳まで「継続管理勘定」へ移管(ロールオーバー)(※1)し非課税で運用できます。

※1 ロールオーバー
5年の投資期間が終了したら“もう非課税で運用できない”ではなく「継続管理勘定」という場所へ移管することができます。この移管することをロールオーバーといいます。ロールオーバーをすることで、20歳まで非課税で運用できます。ロールオーバをしないと課税されます。ロールオーバーをすればその課税分も多く運用ができるということです。

継続管理勘定では20歳まで非課税で運用し続けることができます。これは、ジュニアNISAならではのメリットといえます。

<注意点>
売却はいつでも可能です。払出は18歳までできないルールでしたが、税制改正で2024年以降は払出が可能となります。(2024年までは払出できません。)
(3月31日時点で18歳である年の前年12月31日)つまり高校3年の12月31日ですね。

推薦入学の場合はお金の準備のタイミングに注意
大学を推薦で行く場合は、夏休み明けから動き出し、秋には進路が決まります。合格が決まったらすぐに入学金や授業料の一部を払うことになります。払い出しに注意が必要ですね。

終身保険(死亡保障)で増やす

終身保険(死亡保障)をお勧めする理由

終身保険(死亡保障)もお勧めです。なぜ終身保険(死亡保障)なのでしょうか。理由は2つ。

理由1:解約時、払い込んだ保険料より多く戻ってくる。

注)解約のタイミングと払込期間によります。

終身保険は一生涯の死亡保障ですが、あえて途中で解約をして学費にあてます
解約時、払い込んだ保険料よりも解約返戻金(※2)が多く戻ってくることを確認し、解約します。それを学費にあてます。
また、円建ての終身保険は解約返戻金の返戻率がよくありませんので外貨建てにしましょう。
(3-2で説明します)

※2 解約返戻金とは
終身保険を中途解約するとお金が戻ってきます。それを「解約返戻金」といいます。また、戻ってきた金額を払った金額で割ると「返戻率」が求められます。
返戻率(%)=戻ってきた金額÷払った金額×100

 理由2:親に万が一の時に死亡保険金がでる

死亡保障の被保険者(保険の保障対象となる人)を、親(パパかママ)にすることにより、親が死亡した場合死亡保険金がでます。

一家の大黒柱がなくなると収入が途絶えてしまいます。教育費どころではありません。死亡保険金があれば、進路をあきらめずにすみます。

外貨建て終身保険で増やす

終身保険で学費を貯めることを前述しました。終身保険には円建て外貨建てがあります。
現在日本は低金利ですから、終身保険も円建てではなかなか増えません。

一方、外貨建ては、米ドルや豪ドルなど外貨で運用し、金利が日本より高いので、払込期間によっては、早い時期に解約返戻金が増えていきます。保険の場合は、10年で払い込んだほうが早くに返戻率が100%になり安心です。

<外貨建て終身保険のイメージ>


では、具体例を見てみましょう。

例)30歳男性 死亡保障としては105,000米ドル 「米ドル建て終身保険」
月払 388米ドル/月 10年払 → 総支払額 46,620米ドル
18年後解約した場合の解約返戻金は・・50,862ドル

米ドルで表記ですと、わかりにくいですね。

もし1$=108円の場合、総支払額は約503万円。18年後の解約返戻金額は約550万円になります

すなわち、目標の550万円を貯めるのに、実際は503万円で済んだということになります。

意!>
必ず払い込んだ保険料よりも解約返戻金が多く戻ってくることを確認してから解約してください
。早期に解約をすると、払い込んだ保険料よりも少ない金額となってしまいます。

途中で保険料が払えなくなって解約してしまった…とならないように、保険料は無理のない金額にしましょう。

為替リスクに注意

外貨建てですので、為替リスク(※3)があります。保険料を払い込むときに為替レート(外貨を円に交換する際の交換レートのこと)によって保険料がかわってきます。月払いの場合は毎月変わります。

また、解約時に外貨から円に換えるときも、為替レートにより受け取る金額がかわってきます。

学費の必要な時期にもよりますが、解約して円で受け取るときは、円安のほうが多く戻ってきます。解約するときは為替レートをみてタイミングをはかることが大切です。

※3 為替リスクとは
為替相場の変動によるリスクのこと。
「円」と「外貨」の交換相場は、外国為替市場によって時々刻々変動する。外貨を円に換算して受け取るときは、為替レートが購入時より円高になれば為替差損、円安になれば為替差益。
例)米国債を100万円で購入(為替手数料なしとした場合)
・購入時   1$=100円→100万円
・円換算時
  1$=100円→100万円(為替差損・為替差益なし)
1$=   80円→ 80万円(為替20万円)
1$=120円→120万円(為替20万円) 

変額保険(有期)で増やす

3-2で円建ての保険は増えないと述べましたが、これから説明する変額保険は円建てです(外貨建てもあります)。変額保険は特殊なやり方で運用するので円建でも運用がよければ増えていきます。

変額保険とは
変額保険の積立金は、特別勘定といって、主に株式や債券に投資して積極的に運用されています。利益がでた場合は保険金や満期保険金が増えますが、逆に損失がでた場合は保険金や満期保険金が減ることになります。

具体的にいうと「国内株式型」「外国株式型」「外国債券型」などを組み合わせて運用します。いわゆる投資信託のようなものです。

♦有期とは
終身と違い、期間が定まっているということです。満期時期をあらかじめ決め満期保険金としてうけとります。学費として利用する場合は15年間などで設定します。

<変額保険(有期)のイメージ>

なぜ変額保険なのでしょうか。理由は2つ。

理由1:インフレに対応できる

18年後の大学費用をためるのですから、18年間のあいだにはインフレを考えなくてはなりません。1-3で説明しましたが、学費は値上がりするでしょう。

変額保険は株式等で運用するので株価が上がれば、死亡保険金額や満期保険金額が増えます。インフレに対応する商品といえます。

理由2:長期運用でリターンが安定

長期で特別勘定で運用をしていけば、投資収益が安定していきます。なぜ安定するかというと、長期に運用すると値動きの幅(リスク)が縮まってきます。

値動きの幅が縮まるということは、安定した運用が行われるということです。長期に保有した方が、リスクの管理が行いやすいといえるのです。

下の図は、下記の内容で投資をした場合、1年間だけ5年間保有10年間保有した場合の収益率の比較です。10年間保有し続けると、どの年(10年間)もプラスになっています。
値動きの幅(リスク)が縮まり安定していることがわかります。


<注意!>
運用実績によっては、保険金額や満期保険金額が払込保険料を下回る場合があります。運用リスクを理解して加入しましょう。

↓こちらもぜひお読みください

変額保険の特徴とメリットとは?今入るべき理由をFPが徹底解説!

児童手当

パパママなら、児童手当(※4)はご存知ですね。 子供一人あたり、15歳まで180万貯まります。(下記表参照)

児童手当は子供のために使わないで取っておく!と決めましょう。

振り込まれる口座は生活口座ではなく、専用の口座へ振り込まれるようにしましょう。生活口座にいれてしまうと、知らない間に消えてしまいますから。

今まで述べてきた終身保険や変額保険は、途中で辞めると意味がないので、15年間がんばります。この児童手当は、どちらかというと、流動資金(お金の出し入れがしやすい)として取っておいて、どうしても子どもの教育に必要(塾代の補填など)という時に使うことをお勧めします。

※4 児童手当

中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の児童を養育している方に支給される手当のこと。

児童手当【出典】厚生労働省
※児童を養育している親の所得が所得制限限度額以上の場合は、特例給付として月額一律5,000円を支給します。

結論

大学教育費の賢い貯め方を説明してきました。

私は「外貨建て終身保険」と「変額保険」2つの合わせ技がいいと思います。なぜなら二つの商品は内容や運用方法が違うので、リスク分散になります。

ジュニアNISAは、ジュニアNISA1本でやるというよりは、上記2つの保険を運用し、余裕資金でやるのがよいと私は考えます。

また、祖父母からの資金(贈与税がかからない程度に)で運用などがいいでしょう。

「外貨建て終身保険」は為替リスクがありますが、目標金額よりは少ない額で貯められます。

「変額保険」は投資リスクがありますが長期で運用するので、運用がうまくいけば、インフレに対応し、リターンも安定します。

実際の目標金額や設計書などは、専門家に相談するのがいいでしょう。

最後に、大学費用をためることは大切ですが、そのために、日々節約節約で、子供に我慢をさせたり、子育てが楽しめなくては意味がありません!無理のない範囲で貯めていきましょう!

かわいい我が子の成長が楽しみです。こどもはいろいろな可能性があります。貯めて増やしてこどもの夢をかなえてあげたいですね!

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