新NISAでロールオーバー可能!チャンスを掴む為に今行うべき3つのこと

「新NISAが始まるって聞いたけど、新NISAでロールオーバーってできるの?」

現行NISAで資産運用を始めている方。又は、これから始めようと思っている方。
現行NISA購入分を新NISAロールオーバー制度で可能となるのか気になり始めているのではないでしょうか。

2020年度の税制改正でNISA制度は次のように変わる事になりました。
・現行NISA制度は2024年から新NISAへ移行
・つみたてNISAは、5年延長
・ジュニアNISAは2023年で廃止

また、現行NISA制度で始めている方は、新NISAでロールオーバーも可能となりました。

その結果、現行NISAで運用すると2014年~2018年購入分は15年間2019年~2023年購入した分は10年間非課税で運用できるようになりました。

現行NISA制度を始めている人、又は現行NISAをこれから始める人には、長期にわたって、非課税の恩恵を受けることができ、さらに、積極的な投資が可能となるので、資産を大きく増やせる可能性があります

そこで、今回の記事では、新NISA制度の概要から、今すぐ始めるべき現行NISAの活用術を詳しく書いていますので、最後まで読んでみてください。

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1 現行NISAから新NISAにロールオーバーが可能!10年間の非課税が可能に!

新NISAにロールオーバー可能

1-1 現行NISAから新NISAへロールオーバーは可能

現行NISAでは2019年以降購入分はロールオーバー(※1)ができない制度でしたが、2019年~2023年購入分まで、ロールオーバーが可能となりました。

※1ロールオーバーとは
ロールオーバーとは、NISA口座で金融商品を購入し、非課税期間の5年が終了後、保有している金融商品を翌年にNISAの非課税枠に移すことをいいます。
ロールオーバーについては以下記事を参考ください。

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これは2020年の税制改正で、2024年から新NISA制度が新しくできたためです。詳細は、5章で解説していますが、現行NISAで購入した分は、全額(投資金額+運用益)ロールオーバーできる制度となっています。

例えば、2019年から始めた方は、5年後、
①課税口座に移す
②売却する
の選択肢しかありませんでしたが、3番目の選択肢として新NISAにロールオーバーが可能となりました。

現行NISAを始めている人、これから始める方には、有利な条件となりました。

1-2 新NISAにロールオーバーで非課税期間が延びる

現行NISAで始めている方や、これから現行NISAを始める方は、新NISAでロールオーバすると非課税期間がさらに5年間延びます

 例えば、2019年に始めた人は、5年間しか非課税で運用できませんでしたが、新NISAにロールオーバーする事によって、非課税期間がさらに5年間伸ばせるため、実質10年間非課税で運用する事ができます

ここが大きなポイントです!

『非課税期間が延びたことにより、現行NISAは有利な条件で運用できるようになりました。』

次章以降で、このことについて詳しく解説していきます。


2 今がチャンス!現行NISAを活用すると、新NISAで継続して運用ができ資産が増える可能性大

新NISAは資産を増やせるチャンス!

1章で解説したとおり、新NISAを待つより、現行NISAを活用した方が、資産を増やせる可能性は大きいです。

理由は次の通りです。
・非課税期間が長くなることにより、積極運用が可能となる
・積極運用(株式等への投資)ができるため資産が増える可能性が高い

この章では、2点について、詳しく解説していきます。

2-1 非課税期間が長くなるから積極運用ができる

非課税期間が長くなる事によって、積極運用(株式中心の投資信託等ハイリスク・ハイリターン運用)を行いやすくなります

現行NISAは、5年間の運用益(利益が出ていた場合)に税金がかからないメリットがある一方で、5年後に損していた場合は、その後、課税口座に移して、運用を継続し、元本が回復した場合に、回復した分に税金がかかるデメリット(※2)があります。

※2
現行NISAのデメリットは下記の記事に詳しく書いてますので、ご確認下さい。

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そのため、5年後になるべく損をしないように、消極的な運用(ローリスク、ローリターン)を選ぶ方も多かったかもしれません。

例えば、現行NISAで100万円投資した場合、①の場合はメリットとなりますが、②の場合はデメリットになります。

<具体例>

①の例
5年後、100万円→150万円になっていた場合は、利益50万円に対する税金が非課税となります。

②の例 
5年後 100万円→80万円となり、その後100万円に戻った場合は、20万円に対して約20%の税金4万円を支払うことになります。

積極運用をする場合は、5年間ではリーマンショックやコロナショックのような事が起これば、損する可能性もあると思います。しかし、10年間であれば、損する可能性は低いです。(この根拠は次章で解説します)

この”10年”という利点を活かして積極的な運用を開始しましょう。

2-2 積極運用ができることで、資産が大きく増やせる

 株式を中心とした積極的な運用をすることにより、資産を増やせる可能性は大きいです。

 株式中心の運用は、債券中心の運用に比べると、リスク(変動幅)も大きいですが、、リターン(利益)も大きいです

 例えば、過去10年のリターンを見ると株式(世界)を中心とした運用は年平均リターンは8% ~12%前後に対して、債券投資をした場合の、平均リターンは1.8%~5%前後となっています。

資産名 年率リターン
1年 3年 5年 10年
日本株式 6.2 2.3 0.9 8.3
外国株式 5.8 5.5 3.6 12
日本債券 -0.6 0.7 1.4 1.8
外国債券 5.6 3.1 0.2 5

(出典:my index)

具体的な積極的運用の方法については、次章以降で詳しく解説していきます。


3 新NISAに向けて現行NISAで今やるべき3つの事

今やるべき3つのこと

3-1 非課税期間を有効に使うために、「現行NISA非課税枠をできる限り使い切る」

 非課税期間を有効に使うには、新NISAで始めるより、現行NISAで始めた方が有利です。そのため、できる限り今のうちに現行NISA枠を利用した方がお得です。
 
 2章で解説した通り、2025年から新NISAで始めた場合は、非課税期間は5年なので、5年間しかその恩恵を受けられません

現行NISAで始めた場合は、2018年以前購入分は15年間、2019年以降に購入した分は10年間非課税で運用可能です

現行NISAを始めてない方は、少しでも早く利用する事をお勧めします。現行NISAの始め方については、下記の記事に詳しく書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

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3-2 新NISAへのロールオーバーを活用するなら、積極運用ができる「世界株式」を選ぶ

 現行NISAで運用を始め、新NISAにロールオーバーする前提で長期(10年以上)投資するなら、投資対象は積極運用ができる、世界株式を選びましょう。

MSCIワールド指数

※MSCIワールド・インデックス(MSCI World Index)は、日本を含む世界の主要国(先進国)の株式(大型株・中型株)を対象とした株価指数をいいます。 アメリカ地域、欧州・中東地域、太平洋地域の3つに区分され、以下の先進国(23カ国)から構成されています

 上記の図の通り、世界株式投資の場合は、途中途中はリスク(上がったり、下がったりする変動幅)がありますが、長期的には右肩あがりでかつ、コロナショックを含む過去10年(2020年5月現在)の平均リターンは11.7%です。

 仮に600万円投資をして、11.7%で運用出来たら、10年後には1814万円(複利換算)になります。

 長期投資の場合は、初心者の方でも積極運用をお勧めします。

3-3 現行NISAは商品の制限が無い為「アクティブ型(世界株式)を購入」しよう

 現行NISAでは、世界株式の投資信託でかつアクティブ型がお勧めです。

 理由は、次のとおりです。

・運用成績の良いアクティブ型の投資信託を選んだ方が、増え方も大きくなる
・増え方が大きい程、税金の影響度が高い為、非課税制度がより有効となる
・現行NISAには商品制限が無い為、上記のような成績の良いアクティブファンドを選ぶことが可能

現行NISAを最大限生かすには、つみたてNISA(※3)で買えないようは商品を購入する方が良いでしょう。こちらについても4章で詳しく解説しています。

※3つみたてNISAの商品制限(2020年4月現在 174本)
・販売手数料はゼロ(ノーロード)
・信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定
・顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
・信託契約期間が無期限または20年以上であること
・分配頻度が毎月でないこと
・ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと

4 成績の良いアクティブ投信の選び方。過去の実績の確認を行おう!

アクティブ投資信託の選び方

 アクティブ投信で選び方を失敗しないためには、過去の実績を確認する必要があります。

 アクティブ投信は、プロが優良企業を選定を行ったり、時間と労力をかけて運用するため、インデックス型(※5)投信に比べると、手数料が高いです。

※5「インデックス型投資信託」とは
日経平均株価などの指数に連動することを目指す投資信託です。「アクティブ型投資信託」とは、ベンチマーク(投資信託が運用の目安としている指数)としている指数以上の成績を目指して運用されている投資信託です。

 手数料が高くても運用が良ければ問題ありませんが、成績も悪いものや、実績が無いものもありますので、必ず過去実績を確認しましょう
  
例えば、下記のようなアクティブファンドに運用することができたら、過去20年の成績は、インデックスが約4倍(100万円が約400万円)に対して、アクティブは約27倍(100万円がなんと2700万円!)の成績となっています。

アクティブ投資信託のグラフ

 上記のような、アクティブ投信であれば、長期間の実績があり、インデックスを大きく上回る実績を残しているので、良いアクティブ投信と判断できます。アクティブ投信の選び方については、下記動画で詳しく解説していますので、ぜひ見てみてください。


5 新NISAの概要

新NISAの概要

 現行NISAをフル活用すべき理由を解説してきましたが、ロールオーバーする金額によっては、新NISAで購入できる金額や、商品が異なってきますので、新NISAの概要を解説してきます。 

5-1 初心者でも簡単!新NISAの概要

現行NISAで利用枠全額投資してロールオーバー※する方には、細かく理解する必要はありませんが、概要を簡単に確認しましょう。

2024年の新NISAの特徴は、下記図でもあるように2階建てとなり、現行NISAに比べて複雑な制度になりました…。が、心配には及びません。以下に分かりやすくまとめました。

現行NISAは、商品に制限(債券以外)がなく、5年間で最高600万円、好きな商品を買うことができました。一方、新NISAでは、原則、1階部分(つみたてNISA対象商品の積み立て)を利用しないと、2階建て部分(現行NISA同様の制度)が利用できません。

NISAの図

投資対象商品と投資可能枠は、上記図の通り、

【1階部分】
投資可能枠が20万円(年)で、対象商品(買える商品)はつみたてNISA対象商品に限定

【2階部分】
投資可能額が102万円(年)となり、対象商品は、現行の一般NISAの対象商品である上場株式(日本株式、外国株式)や株式投信、ETF、REIT(リート:上場不動産投資信託)などを購入可能

今まで通り、一括で購入しても、積み立て投資も可能です。
(※レバレッジを効かせている投資信託、上場株式のうち整理銘柄・管理銘柄は対象外となります)。

≪投資経験者は2階だけを使うことも可能≫

現行NISAを利用していた人(NISA口座開設者)や上場株式などの投資経験者は「1階部分」を利用しないことを証券会社等に届け出れば、「2階部分」のみ利用することができます

ただし、2階部分のみを利用する場合、投資できるのは個別株のみ。株式投信やETF、REITなどへの投資はできません(株式投資信託やETF、REITなどを買うには先に1階を使う必要があります)。

また、年間の投資枠は2階部分の102万円までとなってしまいます。

※参考
つみたてNISAは2037年までの制度でしたが、5年延長され2041年までとなりました。

新NISAの仕組み

※金融庁の資料を元に筆者作成

5-2 現行NISA購入分は全額新NISAへロールオーバー可能

 現行NISAから新NISAへ全額ロールオーバ可能ですが、ロールオーバーする金額によっては、ロールオーバー後、新NISAで買付できる金額が異なります。

 複雑な仕組になっているので3パターンに分けて解説していきます。

5-2-1 新NISAの枠(122万円)を超えてロールオーバーする場合

 現行NISAを利用している人は、新NISAの投資枠(1階と2階を合わせた122万円)を超えていても全額ロールオーバーすることができます

例えば、2019年に一般NISA枠で投資した株式や株式投信が140万円になった場合でも、新NISAの投資可能額は122万(1階と2階の合計)ですが、その金額を超えていても全額ロールオーバーできます

ただし、新NISAの枠を超えてロールオーバーした場合は、その年の新NISA枠で追加購入はできません

NISAの運用期間の図

※注 
2018年以前に購入した分は、一旦現行NISAでロールオーバーして、その後新NISAにもロールオーバーすることも可能です。この場合、15年間非課税で運用が可能です。

5-2-2 新NISAの枠102万~122万以内でロールオーバーする場合

 新NISAの投資枠122万円に収まる場合は、ロールオーバーした分は2階の枠(102万円)から埋めていきます。2階の枠がすべて埋まった場合には、次に1階の枠(20万円)を埋めていきます

 例えば、2019年に投資した株式や株式投信が105万円になった場合、2階の枠102万円を超えるので、1階の枠3万円を使います。

1階の枠は17万円残るため、2024年の新NISAでは17万円の範囲内であれば1階で投資が可能です。(1階なのでつみたてNISA対象商品の積み立て限定)。

5-2-3新NISAの枠102万円未満でロールオーバする場合

 ロールオーバーしても2階の枠(102万円)を使わない場合は、2階の枠と1階の枠が余ることになります。

例えば、2019年に投資した株式や投資信託を70万円分を新NISAにロールオーバーする場合、2階部分は102万円-70万円=32万円残り、1階枠が22万円の残る事になります。

 残りの枠を、新規資金で新NISAを利用する場合、1階を利用してから2階を使うルールになっているので、1階で積み立て投資を行った上で、2階の22万円枠を使うという順番になります。


6 ロールオーバー時の2つの注意点 

注意点

 現行NISAを利用して、新NISAへロールオーバーする方法について、解説してきましたが、主な注意点として2つありますので、確認しておきましょう

6-1 ロールオーバーした年は、その金額分新規購入ができない

 5章で解説した通り、ロールオーバーをした年は、その年の枠を利用するため、利用した金額分、新規の投資ができません。

 例えば、2020年に、120万円投資をして、その後値上がりし、150万円になって2025年にロールオーバーした場合は、2025年の122万円の新規の枠を使い果たすため、2025年は、NSIAで新規投資ができません。

 新しい商品を買いたい場合は、ロールオーバーしない方がよいでしょう 

6-2 ロールオーバーする前の年の10月~12月に書面の提出が必要

 ロールオーバーする際は、ロールオーバーする年の前年に、書類の提出が必要となります。
 金融機関から書類が送られてきますが、ロールオーバーする書類を提出し忘れると、ロールオーバーできなくなります。

ロールオーバーする際は、忘れずに書類を提出しましょう。


まとめ

 新NISAの概要から、現行NISAの活用方法について解説してきましたが、現行NISAをまだ、利用していない人は、この機会に、始めてみることをお勧めします。

 また、既に始めている人も、長期で非課税でできるようになったため、商品の見直し(特に安定的な商品を選んでいる人)を行うと良いかと思います。

 ご自身で判断できない場合は積極的に、FPなどのプロに相談することを検討しましょう。

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