ジュニアNISAは今からでも遅くない!3つの理由と向いている人の条件


ジュニアNISAが終わっちゃうって聞いたんだけど、今からだと遅いですか?ちょっとしかできないの?
ジュニアNISA制度は2023年末で終了してしまいます。あと少しの制度ですが、今からでも遅くありません。できれば今すぐにでも始められることをお勧めします。2023年から始めたとしてもメリットがたくさんありますよ!

この記事では、今からでもジュニアNISAを始めたほうがいい理由を中心に、向いている人、始め方を分かりやすく解説していきます。
この記事を読んだらぜひ、すぐにでもジュニアNISA制度の開始に動いてみてください。
この記事で分かること!
- 今からでもジュニアNISAを始めるべき3つの理由
- ジュニアNISAに向いている人
- ジュニアNISAの始め方
ジュニアNISAとは?
ジュニアNISAは教育資金を準備するためのとても良い制度です。
ジュニアNISAは年間80万円まで非課税枠を利用できます。通常であれば(ジュニアNISAを使わなければ)得た利益の約20%を税金として納めなければいけませんが、それが”0”。つまり、税金を納めなくても良くなります。
2023年でジュニアNISAは制度が終了してしまうのですが、今からでも遅くありません。(※2022年12月現在)

2023年の1年間でも、やらないともったいないですよ!
なぜなら、今からでも投資する機会があり、そのあとも非課税の恩恵を十分に受けることができるからです。また制度改正により、教育資金を柔軟に活用できるようになりました。(詳しくは後述)
では、ジュニアNISAを今から始めるメリットや、ジュニアNISAがどんな人に向いているかを具体的にみていきましょう。
ジュニアNISAを今からでも遅くないと言える3つの理由
ジュニアNISAは今からでも遅くありません。すぐにでも始めるべきです。
その理由を3つに分けてご紹介します。それでは一つ一つ見ていきましょう。
子どもが18歳になるまで非課税で運用できてお金が貯まりやすい
ジュニアNISAは制度が終了となる2023年まで(毎年80万円まで)非課税で投資信託などに投資したあとも、継続管理勘定にロールオーバー※することで、子どもが18歳になるまで運用を非課税で継続できます。
税金が引かれない分、お金が貯まりやすいメリットがあります。
例えば、子供が0歳でスタートした場合には18年間非課税で運用できることになります。
2022年から始めた場合なら、160万円(年間80万円×2年)
2023年から始めた場合なら、80万円(年間80万円×1年)
このお金を18年間運用した場合、通常利益にかかる20%の税金が非課税となります。

運用がうまくいけばいくほど、非課税の恩恵を受けることができますね。
以下は、2022年で初めて160万円を運用した場合の、18年間で増える(見込み)金額と非課税となる金額を表にしたものです。

2022年中に開始することができれば、2023年までの2年間、2023年に開始すれば当年の1年間、ジュニアNISAで買付を行うことができます。

今からでも遅くありません!(制度が終わってしまわないうちに)ジュニアNISAを始めましょう!
2024年以降いつでも払い出し可能になり、活用の幅が広がる
これまでのジュニアNISAは、子どもが18歳になるまで払い出しができなかったのがデメリットでした。
しかし、2024年以降は制度改正により、全部解約することで払い出しが可能となります。
これにより、大学用の教育資金に限らず、中学や高校などで必要な教育資金にも活用できるというメリットができました。


思いがけない教育資金の増加や出費にも対応できるので安心です!
NISA・つみたてNISAとの併用により節税効果が高まる
ジュニアNISAは、NISA(2024年からは『新NISA』)やつみたてNISAと併用することで、非課税枠が増えます。
以下のように併用することによって、両方の非課税枠が使える(増える)ことになるので、より節税効果が高まるというメリットがあります。
- ジュニアNISA+NISA
- ジュニアNISA+つみたてNISA
例えば、2023年まではジュニアNISAで年間80万円投資して、さらにNISAで年間120万円投資することも可能です。

もし、投資できるお金が十分にある方は、非課税枠をフル活用するためにも、制度の併用をお勧めします!
ジュニアNISAに向いている人はこんな人!4つの特徴
ジュニアNISAを今から始めるメリットはあっても、ジュニアNISAで教育資金を準備する方法が自分に向いているのか迷う人もいるでしょう。
そこで、ジュニアNISAに向いている人の特徴をみていきます。
ジュニアNISAが向いている人
- 投資で教育資金を増やしたい人
- 子供の年齢が低い人
- まとまったお金を2年間で投資できる人
- 生前贈与を活用したい人
投資をするのに積極的な人
教育資金を投資で増やしながら準備したいという、投資に積極的な人は、ジュニアNISAに向いています。
世の中の金利が低い現在、ジュニアNISAで投資することによって、非課税で効率的に教育資金を増やすことも可能です。
仮に、160万円(年間80万円×2年)を年利5%で18年間運用できた場合、376万円に増える結果となります。

年利5%というのは、日経平均株価に連動する投資信託の過去20年平均リターンを参考にしています(2021年12月時点)。
とはいえ将来の利益が保障されているわけでなく、投資には運用リスクがあります。もちろん元本保証はありません。

投資による運用リスクを避けたい人は別の方法を検討してみてください。
投資のリスクを負いたくない人は保険を検討しよう
教育資金を準備するために学資保険や終身保険がよく使われます。親が死亡した場合の万が一の保障はありますが、円建ての保険は利率が低いため、教育資金を増やす効果はあまり期待できません。
ドル建て終身保険は円建てに比べて利率はよいのでお勧めです。最も為替リスクがある点を注意してください。
子どもの年齢が低い人
子どもの年齢が低い人はジュニアNISAに向いています。
なぜなら、子どもの年齢が低い場合は教育資金を準備する時間が長くとれるため、時間をかけて投資できるからです。
時間をかけることで運用リスクを軽減することができます。(金融庁も”長期投資”を勧めています)
過去の投資信託による運用成績をみると、10年以上かけて運用することで安定して利益がでています。

ですので、18歳をめどに教育資金を準備する場合には、現在8歳までの子どもがいる人は特に向いていると言えるでしょう。
まとまったお金を2年間で投資できる人
まとまったお金を投資できる人はジュニアNISAに向いています。なぜなら、ジュニアNISAは2023年で新規投資ができなくなるからです。
できるのであれば、非課税枠を使い切れると無駄がありません。つまり、
2022年開始であれば、2年間で合計160万円、2023年開始であれば80万円をジュニアNISAで使うことが望ましいです。
そして、そのあとは教育資金として使うまで運用を続けるという方法がおすすめです。
少額投資を続けたい人はつみたてNISAを検討しよう
少額でも積立投資を長期で続けながら教育資金を貯めたい人は、つみたてNISAを検討しましょう。
また、ジュニアNISAに投資できるのは年間最大80万なので、物足りないと感じる人もいるでしょう。その場合はNISAやつみたてNISAを併用して教育資金を準備するとよいでしょう。
生前贈与を教育資金に活用したい人
生前贈与を教育資金に活用したい人は、ジュニアNISAに向いています。なぜなら、ジュニアNISAの毎年の投資可能額は80万円なので、贈与税の基礎控除額(年間110万円)の範囲内で教育資金を贈与できるからです。
これにより、相続税対策になります。
例えば、祖父母から孫に教育資金のための贈与を検討している場合などは、ジュニアNISAを活用してみてください。
ジュニアNISAを始めてみよう
ジュニアNISAを始めてみよう!そう思った方は、ぜひ、以下の手順でスタートしてみてください。
- 口座を開設する(金融機関を選ぶ)
- 商品を選ぶ(投資信託を選ぶ)
- 商品を購入する(一括or積立)
①口座を開設してみよう
口座開設はネット証券がおすすめ
ジュニアNISAは金融機関の変更ができないので、自分にあった金融機関を 選ぶことが大切です。大きく分けると3つの選択肢があります。

口座の開設はネット証券をおすすめします。なぜなら、商品の数が豊富で、手数料も安く手軽に始めやすいからです。
ジュニアNISAは口座開設までに3週間から1か月ほどかかります。こどものマイナンバーなどジュニアNISA特有の書類を提出する必要があります。
ジュニアNISAの口座開設までの主な流れ
- 金融機関からジュニアNISA口座開設書類を入手
- 金融機関に書類を提出
- 金融機関は税務署にジュニアNISA口座開設申請
- 税務署が申請をチェック・確認
- 金融機関から申請結果の連絡
- ジュニアNISA口座開設完了
- ジュニアNISA口座でお取引開始
②商品を選んでみよう
ジュニアNISAでは、株や投資信託などを購入できますが、特に初心者には投資信託がおすすめです。なぜなら、プロにお任せで分散投資することで、運用リスクを軽減できるからです。

どのような投資信託を選べばよいかは、投資期間がひとつの目安になります。
時間をかけることでリスクを軽減できることから、投資期間が10年以上ある人は株式を中心に積極的に運用するのがおすすめです。

自分で商品を選ぶのに不安を感じる方はIFAに相談しよう
ただ、自分で商品を選ぶとなるとハードルが高いと感じる人もいると思います。
そのような人は、ネット証券でもIFA※という金融機関から独立した資産運用アドバイザーをとおして口座を開設できる場合もあります。
商品や運用の仕方などアドバイスが欲しい人はIFAの資格を持つFPに相談してみてください。
すでにネット証券で口座を開設した人でも、ネットコースからIFAコースに変更することで、IFAのアドバイスを受けることが可能です。運用のアドバイスが欲しい人にはおすすめです。
③商品を購入してみよう
投資信託を購入する方法として、一括購入と積立購入があります。
ジュニアNISAでは年間80万の非課税枠があるので、80万で一括購入することも、毎月積立で購入することも可能です。
その他、余裕資金の有無や値動きによる心理的影響も含めて購入方法を検討しましょう。
私は 一括向き?積立向き?
値動きを見て、安いときにまとめて購入したい人(中上級者向け)
→ 一括向き
値動きを気にせずに、安定的に購入したい人は(初心者向け)
→ 積立向き
なお、一括と積立を併用することも可能です。
例えば、40万円を一括投資した後に残りの40万円分の商品を毎月積立で購入することができます。
購入する方法で成績が大きく変わることもありますので、悩む人はFPに相談してみてください。
まとめ
子どもの教育資金を準備する方法として、ジュニアNISAはメリットがとても大きい制度です。
2024年に新規投資はできなくなりますが、投資した分を非課税で運用していくことができます。記事を読んでジュニアNISAが自分に向いていると感じた方は、今からでもぜひ始めてみましょう。
ジュニアNISAや他の方法についても、もう少し具体的に話しを聞いてみたいという人や迷っている人はFPに相談してみてください。